「阪神4-1ヤクルト」(10日、甲子園球場) 阪神が快勝で4連勝を飾り2位に浮上した。 雄たけびを上げながらベンチに下がった。大竹耕太郎投手が粘り強く6回5安打1失点の投球で6勝目を挙げた。「走者を出してもゲッツーを取れたり、すごい大きか…

 「阪神4-1ヤクルト」(10日、甲子園球場)

 阪神が快勝で4連勝を飾り2位に浮上した。

 雄たけびを上げながらベンチに下がった。大竹耕太郎投手が粘り強く6回5安打1失点の投球で6勝目を挙げた。「走者を出してもゲッツーを取れたり、すごい大きかった。助かりました」と味方への感謝の言葉がまず口からこぼれ出た。

 今季最も失点していた“魔の六回”。初回から2打席連続で安打を許した村上を1死一塁で打席に迎えた。この回まで外角で攻めていたが、「次インコースから入ってくるだろう」という村上の読みを踏まえて内角高めの直球を選択。二ゴロ併殺打に仕留め、狙い通りの結果で抑え込んだ。

 初回は1死二塁から村上の中前打で先制点を許した。初回失点は塩見のソロで1点を献上した4月27日のヤクルト戦以来、今季2度目。それでも落ち着いた投球で後続を打ち取った。二、三回は出塁を許さず三者凡退。四回はピンチを招きながらも本塁は踏ませず、五回も難なく3人で斬った。

 昨年の7月は1勝に終わり、同30日には抹消も経験。暑さや不安という嫌な意識を払拭するため、毎日寝る前に「くそ暑い中でめちゃくちゃいい投球してる」というイメージで就寝している。

 今季のヤクルト戦は3戦3勝。昨季は夏に苦しんだ左腕が、今季は“夏男”を襲名する。