バレーボール男子のパリ五輪代表が10日、都内で取材に応じた。前日のチーム内でのミーティングでは、7月26日開幕のパリ五輪での目標を「金メダル」に設定したという。ネーションズリーグで過去最高の銀メダルを獲得し、世界ランク2位で臨むが、主将の…

 バレーボール男子のパリ五輪代表が10日、都内で取材に応じた。前日のチーム内でのミーティングでは、7月26日開幕のパリ五輪での目標を「金メダル」に設定したという。ネーションズリーグで過去最高の銀メダルを獲得し、世界ランク2位で臨むが、主将の石川祐希(28)=ペルージャ=は「みんなが思っているより簡単ではないし、勝てる保証はない。ただ、結果につなげるために、僕たちの実力、力を発揮するだけのこと。あくまで僕らは挑戦者。最近、力をつけたチームというだけ。現実を見て取り組んでいきたい」と、1972年ミュンヘン大会以来52年ぶりの偉業に向けて気を引き締めた。

 ミーティングでは大会の目標を話し合ったが、全員の思いが一致したという。西田有志(24)=大阪ブルテオン=は「(狙うなら)今しかない」と、自身や現在のチームの充実具合を表現。ネーションズリーグでは惜しくも決勝で敗れたが、快進撃で勝ち進んだだけに「気づいたら勝てるようになっていた。金メダルを僕は狙えると思う。このチームだから、そこを目指すでしょと。全員が口にしていた」と明かした。

 石川という絶対的な存在を筆頭に世界で活躍する選手がそろい、東京五輪からコーチとしてチームを導いてきたフィリップ・ブラン監督のパリ五輪以降の去就も不透明なだけに、西田は「まずはここが(金メダルを狙える)一つのポイントだなと。僕はここに懸けている」と、一つの集大成として並々ならぬ決意を示した。