パリ五輪に出場するサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は9日、千葉市内で合宿2日目の練習を行い、今季はWEリーグで得点王&MVPに輝いたFW清家貴子(27=ブライトン)は得点への高い意識を示し、FW田中美南(30=ロイヤルズ)も本大会…

 パリ五輪に出場するサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は9日、千葉市内で合宿2日目の練習を行い、今季はWEリーグで得点王&MVPに輝いたFW清家貴子(27=ブライトン)は得点への高い意識を示し、FW田中美南(30=ロイヤルズ)も本大会で5得点を目標に掲げた。

 2人のゴールへの意識が、なでしこを目標の場所へと引き上げる。今季は浦和で20得点を挙げ、オフに英・ブライトンへ移籍が決まった清家。「周りから得点を求められると思うので、そこは突き詰めていきたい。そこが自分のアイデンティティーでもある」と自信に満ちた表情で話した。

 田中も今季は神戸の皇后杯優勝に貢献。同じくオフに米・ロイヤルズへの移籍を決めた。五輪本戦へ「自分の出来具合でチームも左右されるポジション。点はどんどん狙っていきたい」と話す。

 なでしこでは中盤での起用も多く、途中出場での“ジョーカー”的な役割を担ってきた清家だが「もちろん最初から出られる準備をしているし、十分できると思う」と強い思いを示した。

 田中もストライカーとしてのプライドをのぞかせる。五輪での個人的な目標を「5ゴール」と掲げ「このチームなら取れると思うし、やはりメダリストになりたい。その気持ちが強い」と意気込んだ。悲願の五輪金メダルは、2人のストライカーの躍動に懸かっている。