「ボクシング・WBOアジアパシフィックタイトルマッチ」(9日、後楽園ホール) 王者でWBO世界ライト級9位の保田克也(大橋)が、WBOアジアパシフィック3位のプレスコ・カルコシア(フィリピン)の挑戦を8回1分58秒、KOで退け、3度目の防…

 「ボクシング・WBOアジアパシフィックタイトルマッチ」(9日、後楽園ホール)

 王者でWBO世界ライト級9位の保田克也(大橋)が、WBOアジアパシフィック3位のプレスコ・カルコシア(フィリピン)の挑戦を8回1分58秒、KOで退け、3度目の防衛に成功した。

 2ラウンドに「初めて効きました」という、ガードの上からの左パンチを効かされる場面もあったが、ボディーで削って最後は「けっこうがっしり入った」という左ストレート1発でKOした。

 保田は「作戦としては負けていた。もう少し練らないといけない。相手が付かれていると思ったけど、パンチが死んでいなくてずっと狙われているようで、なかなか行けなかった」と反省しきりだったが、大橋秀行会長は「今日の相手はすごく強くて、パンチもあるし、左フックを狙っていた。無理に行ったら倒されていた。いい勝ち方だった」とねぎらった。

 今後の目標としては「(世界ランキングで)5位以内に入らないと世界挑戦に行けないので、そのためにも他団体(東洋太平洋)、国内(日本)のベルトを取らないといけない」と、地域3冠を世界挑戦への通行手形とする青写真を披露。1階級下のスーパーフェザー級でWBC、IBF3位、WBO7位の力石政法が大橋ジムに加入したことが「彼はムチャクチャ強いので。かなり刺激になる選手が入ってきたので、負けじと頑張りたい」と、大きな刺激になっているという。

 なお、日本ライト級王者は中央大の後輩・三代大訓(横浜光)だが、「決まったならば、ドライに行きたい」と、割り切って臨む構えだった。