ウクライナ・オリンピック委員会のバディム・フトツァイト会長は9日、26日に開幕するパリ五輪に140人の選手が参加する見通しだと伝えた。「どれだけ努力しても、金メダルは一つしかない。それでも応援し続けてほしい」と訴えた。 首都キーウで会見し…

 ウクライナ・オリンピック委員会のバディム・フトツァイト会長は9日、26日に開幕するパリ五輪に140人の選手が参加する見通しだと伝えた。「どれだけ努力しても、金メダルは一つしかない。それでも応援し続けてほしい」と訴えた。

 首都キーウで会見し、オンラインでも中継された。フトツァイト氏によると、初出場を果たすサッカー(18人)以外はすべて個人競技。21年の東京五輪ではレスリングやボクシング、柔道などでメダルを獲得している。

 ロシアの全面侵攻では、ウクライナ国内にある500以上のスポーツ施設が被害を受けたという。「毎日のように空襲警報が鳴るなか、トレーニングをするのは困難だった」とフトツァイト氏。カヌーの国内選手権の決勝の最中に警報が鳴ったこともあった。

 約40カ国の支援を受け、多くの選手がウクライナ国内で練習を続けたが、環境が整わずに国外に出ざるをえない選手もいたという。