「サッカーのまち100周年」にあわせて、静岡県藤枝市が6日、同市岡出山1丁目の市民会館内に「サッカーミュージアム」を開いた。長谷部誠さん、名波浩さん、中山雅史さんら藤枝出身選手の日本代表ユニホームなど32点を紹介している。 市民会館1階の…

 「サッカーのまち100周年」にあわせて、静岡県藤枝市が6日、同市岡出山1丁目の市民会館内に「サッカーミュージアム」を開いた。長谷部誠さん、名波浩さん、中山雅史さんら藤枝出身選手の日本代表ユニホームなど32点を紹介している。

 市民会館1階の特設コーナーは広さ35平方メートル。長谷部さんは、ロシアW杯(2018年)で履いたスパイク、ドイツの1部リーグ「ブンデスリーガ」で優勝した時のシャーレ(優勝皿)など7点を寄せた。名波さんの関連では、中東レバノンで開かれたアジア杯(00年)でのMVPトロフィーなど5点が並ぶ。

 J2藤枝MYFCやドイツのプロチームのユニホームをデジタル画面上で試着できるコーナーもある。展示パネルでは、旧制志太中学(現藤枝東高校)で1924年、当時の校長がサッカーを「校技」としたことで100年の歴史が始まったことも解説している。

 無料で、会期は来年3月末まで。

 6日の開幕イベントに出席した名波さんは、サインボードにサインをした後で、報道陣に「藤枝から世界と戦った人が何人もいるということをこのミュージアムで知ってもらえたら」と話した。

 北村正平市長は「(藤枝のサッカーの)歴史を知って未来を目ざすため、親子で足を運んで欲しい」とし、会期終了後も常設展示のスペースを確保する考えを示した。

 展示品は秋ごろに一部入れ替える予定という。開館は午前9時~午後5時で、火曜日と水曜日、年末年始は休館。問い合わせは、市サッカーのまち推進課(054・643・3138)。(林国広)