明治安田J3リーグ第20節の3試合が7日に各地で行われた。 前半戦をJ2昇格プレーオフ圏内で終えた6位の福島ユナイテッドFCと5位のFC今治の上位対決は、アウェイの今治が2-3で逆転勝利した。 猛暑の中での15時キックオフと過酷な状況で…

明治安田J3リーグ第20節の3試合が7日に各地で行われた。

前半戦をJ2昇格プレーオフ圏内で終えた6位の福島ユナイテッドFCと5位のFC今治の上位対決は、アウェイの今治が2-3で逆転勝利した。

猛暑の中での15時キックオフと過酷な状況での開催となった試合は序盤からホームの福島ペースで進むと、12分にはボックス手前右の針谷岳晃が切り返しから放った左足の鋭いミドルシュートがゴール前のDFにディフレクトし、GKの反応の逆を突く形でゴール左に決まった。

ツキにも恵まれた25歳・針谷のJリーグ初ゴールによって幸先よく先制に成功した福島は以降もボールを握りながら、攻守に相手をコントロール。決定機こそ少ないもののリズムよく試合を進めていく。そして、前半終了間際の43分には鮮やかなカウンターから森晃太、上畑佑平士と繋いで最後はボックス右の塩浜遼が右足シュートを突き刺し、貴重な追加点まで奪った。

決定機はおろかシュート0で試合を折り返した今治だが、後半立ち上がりにワンチャンスを活かす。52分、トーマス・モスキオンの右サイドからの正確なクロスをニアで良いポジションを取った阪野豊史がダイビングヘッドで合わせ、反撃の狼煙を上げる。これで完全に勢いづくと、直後の54分には波状攻撃からペナルティアーク付近でこぼれに反応した近藤高虎の強烈なミドルシュートがゴール右上隅を射抜き、瞬く間に同点に追いついた。

2-2のイーブンに戻った試合は追いついた今治ペースで進んでいくが、福島も徐々に落ち着きを取り戻してイーブンに持ち込む。その後、互いに交代カードを切って戦況に変化を加えていくなかでアウェイチームが押し切った。81分、アンジェロッティのスルーパスに反応した近藤がボックス右から右足を振り抜くと、DFにディフレクトした鋭いシュートがクロスバーの内側を叩いてゴールネットに突き刺さった。

2点差を引っくり返した今治は福島の反撃を冷静に凌ぎ切り、2-3の大逆転勝利。約3カ月ぶりの連勝によって4位に浮上した。敗れた福島は厳しい連敗で8位に後退している。

勝ち点20で並ぶ15位の奈良クラブと16位のY.S.C.C.横浜の一戦は2-2のドロー決着。ホームの奈良が前半10分までに2点を先行したが、前半終盤と後半半ば過ぎにゴールを重ねたアウェイのYS横浜が追いつく形で痛み分けとなった。

また、3連敗で10位のFC琉球は19位のカマタマーレ讃岐とのアウェイゲームを富所悠が直接FKで決めたゴールによって1-0の勝利。連敗ストップに成功した。

◆第20節

7/7(日)

福島ユナイテッドFC 2-3 FC今治

奈良クラブ 2-2 Y.S.C.C.横浜

カマタマーレ讃岐 0-1 FC琉球

7/6(土)

ヴァンラーレ八戸 1-0 松本山雅FC

いわてグルージャ盛岡 0-1 SC相模原

ツエーゲン金沢 3-0 AC長野パルセイロ

アスルクラロ沼津 3-1 大宮アルディージャ

FC大阪 0-0 カターレ富山

ガイナーレ鳥取 1-2 ギラヴァンツ北九州

テゲバジャーロ宮崎 0-1 FC岐阜