「ボクシング・6回戦」(7日、両国国技館) 2022年全日本ボクシング選手権バンタム級王者の横山葵海(22)=ワタナベ=がプロデビュー戦を鮮烈なTKO勝ちで飾った。 53・0キロ契約6回戦でプロ2戦2勝(2KO)のワン・ハオ(20)=中国…

 「ボクシング・6回戦」(7日、両国国技館)

 2022年全日本ボクシング選手権バンタム級王者の横山葵海(22)=ワタナベ=がプロデビュー戦を鮮烈なTKO勝ちで飾った。

 53・0キロ契約6回戦でプロ2戦2勝(2KO)のワン・ハオ(20)=中国=と対戦。1ラウンドから鋭い左ボディー、右ストレートを決めていき、左ボディーを効かせると、右ストレートをキレイに入れて最初のダウンを奪う。

 2ラウンドに入ると右ストレートを効かせ、左ジャブ4連打で2度目のダウンを奪取。レフェリーがノーカウントで試合を止めた。

 横山は「ホッとしてます」と笑顔。「そこまで緊張はなかった。冷静にやることだけ集中した。スパーリング通り、練習通りという課題を持ってやっていた。(パンチを)もらわないで自分だけ打つという課題でした」と試合を振り返った。

 会見中、拓殖大とワタナベジムの大先輩で元WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志氏が「会長(会見に同席していた渡辺均会長)、めっちゃ強いですね!」と声をかけると、横山は「ちょっと緊張しますね」と照れ笑いだ。

 町田主計トレーナーは「100点かなって感じですね。いいボクシングをしてくれました」と褒め、渡辺会長は次戦について「許可が出れば8回戦をやらせたい。年内はあと2試合、チャンスがあれば3試合やらせたい」と方針を示した。階級はスーパーフライ級で行くという。

 横山は8回戦について「全然大丈夫です」と請け合い、今後について「理想は(パンチを)もらうことなくきれいな顔で終わりたい。その中で倒せたらいいな。上を目指すとかまだまだなんで、一戦一戦勝っていくことが大事だと思っています。冷静にずっと戦い続けたい」と話していた。