「中日2-1広島」(6日、バンテリンドーム) 中日が接戦を制し、連勝。今季は首位・広島に8勝3敗1分けと見事な鯉たたきを見せている。 口火を切ったのは投手の梅津だった。「自分も1人の打者として食らいついて。ライトゴロになりそうでしたけど、…

 「中日2-1広島」(6日、バンテリンドーム)

 中日が接戦を制し、連勝。今季は首位・広島に8勝3敗1分けと見事な鯉たたきを見せている。

 口火を切ったのは投手の梅津だった。「自分も1人の打者として食らいついて。ライトゴロになりそうでしたけど、精いっぱい走りました」と三回、1死から右前打で出塁。すると後続の連打で1死満塁と好機を広げ、福永の犠飛で先制のホームを踏んだ。

 四回には板山が移籍後初アーチとなる貴重な1号ソロ。「早めに追加点がほしいところで最高の結果になりました。球場も広いのでまさかいくとは思わなかった」と阪神在籍時の2018年以来、6年ぶりとなるプロ2本目の本塁打。ともに大瀬良からという数奇な一打で価値ある追加点をたたき出した。試合前まで35回1/3を無失点、防御率0・80、勝率10割だった難攻不落の広島エースを攻略した。

 先発の梅津は投げても6回3安打1失点としっかりゲームを作った。最後は守護神のR・マルティネスが1死二、三塁のピンチを招くも、三塁の福永が松山の三邪飛を背走でスライディングキャッチし、ホームへ好返球。併殺でゲームセットとなった。

 チームの危機を救う超絶プレーに「いやもう必死で何とかアウトにしたいという思いが出たプレーでした」と振り返り、「すぐ投げたっていうだけです」と語った。これで借金は「4」となり、少しずつ浮上の芽が見え始めている。