1月に長野県で開催された「第46回全日本ショートトラックスピードスケート選手権大会」の女子500メートルで優勝した黒川輝衣(きい)選手(23)が1日、服部誠太郎知事を表敬訪問した。 黒川選手は糸島市出身。県庁を訪れて優勝を報告すると、「福…

 1月に長野県で開催された「第46回全日本ショートトラックスピードスケート選手権大会」の女子500メートルで優勝した黒川輝衣(きい)選手(23)が1日、服部誠太郎知事を表敬訪問した。

 黒川選手は糸島市出身。県庁を訪れて優勝を報告すると、「福岡のすばらしい環境で練習ができたおかげで、このような結果を収めることができた」と感謝を述べた。

 服部知事はこれまでの成果をねぎらったうえで、「再来年のミラノ冬季五輪の出場権を得て、地域のみなさんの期待を力に変えつつ頑張ってほしい」と期待を述べた。

 終始笑顔を見せた黒川選手だったが、「めちゃくちゃ緊張した」。リンク上でもよく緊張するが、普段通りの練習で調子を整え、結果を出してきたという。今後の目標については「スポーツの力で、地元に元気を届けられる存在になりたい」と力強く決意を語った。

 表敬の様子を見守った母の淳子さん(54)は、「スケートを始めたころは泣きながら練習していた。今までの努力が報われて、今日は涙が出るくらいうれしい」と喜びをかみ締めた。(山本達洋)