「男子ゴルフ・日本プロ選手権・第2日」(5日、富士C可児C志野C=パー71) 杉浦悠太(22)=フリー=が6バーディー、1ボギーの66をマーク。蟬川泰果、清水大成と通算11アンダーで並んで、首位を守った。昨年11月のダンロップ・フェニック…

 「男子ゴルフ・日本プロ選手権・第2日」(5日、富士C可児C志野C=パー71)

 杉浦悠太(22)=フリー=が6バーディー、1ボギーの66をマーク。蟬川泰果、清水大成と通算11アンダーで並んで、首位を守った。昨年11月のダンロップ・フェニックスで、1973年のツアー制施行以降では7人目のアマチュア優勝を果たしたホープが、日本勢では2009年大会の池田勇太以来、15年ぶりとなる初出場優勝を目指す。2週前の国内ツアーで通算19勝目を挙げた石川遼は、通算5オーバーで予選落ちした。

 新進気鋭の“ユウタ”が15年ぶりの偉業に挑む。杉浦が昨年11月に即プロ転向を果たして、8カ月。プロゴルファー日本一を決める大会で、2日連続の首位キープに成功した。09年大会の池田以来となる初出場優勝のチャンスが巡ってきた。

 「昨日と同じように耐えることができて、後半のスコアにつながった」。前半はフェアウエーキープに苦戦しながらも一つ伸ばしてハーフターン。ショットが安定し始めた後半は対照的にフェアウエーを捉え続けて、4バーディーを奪った。

 プロ転向してから時間はたったが「(アマチュアの時と)あまり変わらない」と実感は湧いてこない。一方で、半年前に思い切って高級ミニバンを購入するという、プロらしい豪快な買い物をした。まだ賞金をほとんど稼いでいない時期のマイカー購入。父の博倫さんは「家族のお金でローン覚悟だな」と戦々恐々だった。

 もっとも、今季は開幕戦から5戦連続トップ10入りを果たし、賞金ランクは8位。4月に納車した新車も十分払えるくらいの賞金は稼いだ。だが、欲しいのはあくまでプロ初タイトルだ。