2022年、2023年と全日本ラリー選手権のJN-1クラスを連覇したヘイキ・コバライネンが、上行大動脈瘤の開胸手術後、初の参戦となる全日本ラリー選手権第6戦ラリー・カムイ(北海道虻田郡ニセコ町、グラベル)に登場。7月3日には、ラリーチーム・…

2022年、2023年と全日本ラリー選手権のJN-1クラスを連覇したヘイキ・コバライネンが、上行大動脈瘤の開胸手術後、初の参戦となる全日本ラリー選手権第6戦ラリー・カムイ(北海道虻田郡ニセコ町、グラベル)に登場。7月3日には、ラリーチーム・アイセロが今季から投入しているトヨタGRヤリス・ラリー2を、北海道にあるオートスポーツランドスナガワで自身初めてドライブ。4日には大会の公式テストにも参加し、2日間で50kmほど走行したという。5日、レッキを終えたコバライネンが心境を語ってくれた。

病気が発覚したのは、偶然だったという。
「血液検査などは受けていたけど、ちゃんとした健康診断は10年くらい受けていなかった。それでフィンランドの友人の勧めで健康診断を受けたら、上行大動脈瘤が見つかったんだ。自覚症状がなかったから本当に驚いたけれど、手術しなければ大変なことになっていた。本当にラッキーだったよ」

術後、医師の指示に従って少しずつリハビリを行ってきたというコバライネン。来日するまで運転はまったくできなかったそうだが、現在では医師からの活動制限はすべてなくなったという。

「ドライビングは、できれば少しずつペースを上げていくのが望ましいが、プッシュしなくてはならないと思った時はプッシュしても大丈夫、と言っていただいているよ」とコバライネンは元気そうな笑顔を見せてくれた。
「GRヤリス・ラリー2は、これまでのマシンとはもちろんまったく違うし、JN-1クラスの戦いは激しくなっているから、いきなり上位争いに加わるのは難しいと思う。でも、フィーリングはとてもいいよ。ここまで、(代打ドライバーを務めてきた)タグチさんには、本当に感謝しているし、とてもいい成果を残してくれた。自分の復帰を待ちながら新しいマシンのデータを集めていてくれた、サエさん(コ・ドライバーの北川紗衣)やチームにも本当に感謝している」

ラリーは6日(土)、ニセコアンヌプリ国際スキー場駐車場に設定されたサービスパークをスタート。この日は3SSを2ループする6SS、40.78kmが設定されている。