陸上女子やり投げで昨夏の世界選手権金メダリストの北口榛花(JAL)が4日、都内で所属先の壮行会に出席した。パリ五輪へ「悔いなく競技できるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。 フェンシング男子エペで東京五輪団体金メダルの加納虹輝もとも…

 陸上女子やり投げで昨夏の世界選手権金メダリストの北口榛花(JAL)が4日、都内で所属先の壮行会に出席した。パリ五輪へ「悔いなく競技できるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。

 フェンシング男子エペで東京五輪団体金メダルの加納虹輝もともに壮行会に参加。加納虹輝杯を開催している同僚を見て、北口は「試合をすごくたくさんやっているのに普及活動もしていてすごい。加納虹輝杯があるように、いつか北口榛花杯を(したい)」とにこやかに夢を明かした。陸上では金栗四三さんの金栗杯など、過去活躍した選手たちの冠大会はあるが、現役陸上選手では異例の試みとなる。「難しいかもしれないですけど」としつつ、「やり投げだけの試合があってもいいけど、やるならもうちょっと幅広くやりたい」と具体的なプランも語った。

 今後は世最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)に出場予定。「メダルは65メートルぐらいで、金はもっと上。あと2試合で65メートル付近まで投げられたら」と目標を見据える。世界選手権金メダリストとして追われる立場。「(世界は)勝手にかかってきてると思う。あんまりかかってこいという必要はないと思っている。受けて立つぞ、という立場でもないと思っている。1人だけ頑張っても良い試合はつくられない。全選手で戦いあっていい試合にできたら」と、2度目の夢舞台を思い描いた。