「巨人6-1中日」(3日、上毛新聞敷島球場) 巨人が快勝で貯金を再び1とした。 打線は三回にヘルナンデスの左越え5号3ランで先制した。五回には吉川の犠飛で加点した。 群馬県出身の井上が、生まれ故郷で先発マウンドに上がり、序盤から快投を披露…

 「巨人6-1中日」(3日、上毛新聞敷島球場)

 巨人が快勝で貯金を再び1とした。

 打線は三回にヘルナンデスの左越え5号3ランで先制した。五回には吉川の犠飛で加点した。

 群馬県出身の井上が、生まれ故郷で先発マウンドに上がり、序盤から快投を披露した。地元ファンの熱気にも包まれたが、若武者は気負いも感じさせなかった。冷静に左腕を黙々と振った。

 初回先頭打者から2三振を奪った直後に連打を浴びたが、落ち着いて板山を三振に仕留めた。尻上がりに調子を上げ直球、変化球ともに制球良く操り、相手打線を料理していった。一回からスコアボードに0を並べていった。最終的に8回無失点の快投でチームの勝利に大きく貢献した。

 今季3勝目に「温かい声援をいただいていいピッチングすることができました」とはにかんだ。スタンドでは家族が観戦しており「お父さん、お母さん、おじいちゃん、勝ったよ~」と感謝の思いを明かした。

 「この球場で何回も悔しい思いをして。甲子園にもいけなかったですし。そういう意味では恩返しできたのかな」と井上。「前回の試合で打たれてチームに迷惑をかけていたので」とワクワク感よりも責任感が勝っていたという。故郷への思いを問われると言葉に詰まるシーンがあり、温かい拍手が降り注いだ。「チームのみなさんに助けてもらって。みなさんの温かい声援で勝つことができたのでありがとうございました」と感謝の思いを口にした。