「日本の渚(なぎさ)百選」に選ばれた三宇田浜海水浴場を発着点とする国境マラソンIN対馬が6月23日、長崎県対馬市上対馬町で行われた。ハーフマラソンと7.1キロのレースがあり、韓国からの310人を含む1230人がエントリーした。 山が連なる…

 「日本の渚(なぎさ)百選」に選ばれた三宇田浜海水浴場を発着点とする国境マラソンIN対馬が6月23日、長崎県対馬市上対馬町で行われた。ハーフマラソンと7.1キロのレースがあり、韓国からの310人を含む1230人がエントリーした。

 山が連なる対馬らしい起伏の激しいコース。例年は蒸し暑さや日差しとの戦いになるが、今年は雨の中でのレースとなった。ハーフマラソンは1時間10分25秒で同市の阿比留和弘さん(27)が優勝。「しっかりペースを守って自分の走りができ、満足のいく結果。(沿道から)名前を呼んでくれる知り合いもいて、勇気をもらった」と話した。

 今大会にはゲストとして、シドニー五輪女子マラソンの金メダリスト高橋尚子さんと、リオデジャネイロ五輪男子マラソンのカンボジア代表、猫ひろしさんが招かれた。

 高橋さんはランナーにハイタッチをしたり、ゴール手前の坂道を何度も往復してランナーと一緒にゴールインしたりして励ました。「きついコースだが、ここを走ればどの大会でも自信を持って挑めるのではないか。ここでしか味わえない体験をしてもらいたい」と話していた。(エリアリポーター・佐藤雄二)