【WRC】第7戦 ラリー・ポーランド(6月27日~30日)  WRC(世界ラリー選手権)第7戦の競技3日目(29日)、開始前から波乱含みだったこのラリーで、フォードのアドリアン・フルモーがゲートを粉砕するほどのエキサイティングな走りを披露し…

【WRC】第7戦 ラリー・ポーランド(6月27日~30日)

 WRC(世界ラリー選手権)第7戦の競技3日目(29日)、開始前から波乱含みだったこのラリーで、フォードのアドリアン・フルモーがゲートを粉砕するほどのエキサイティングな走りを披露し、話題となっている。

【映像】豪快スタートでゲート“破壊”の瞬間

 ここポーランドはそもそもアクシデントの多いコースとして知られており、路面が滑りやすいにも関わらず、アクセル全開区間とジャンピングスポットが多い難所である。今年もレッキ(本番前の下見走行)中の事故で、セバスチャン・オジエ(トヨタ)が出場できなくなったほか、観客の安全確保ができず、複数のSS(スペシャル・ステージ)がキャンセルや中断となるなど、ドライバーが苦闘する状況が続いた。

 フルモーはフランス出身のドライバーで、昨季までWRC2で経験を積んでいたが、2024年はついにラリー1へ昇格。フォードチームのエースドライバーとして、ところどころで輝く走りを見せている。ポーランドは初参戦ながら、デイ2を終えて4位につけていた。

 そんなフルモーのマシン「フォード・プーマ・ラリー1ハイブリッド」は、SS11のスタートゲート下を通過する瞬間、ボディ右側がすこし沈んだかと思うと、そのままリアがアウト側へはみ出してゲートにクラッシュ! マシンはドリフトを決めながら走り抜けていったが、片側下部を破損したゲートはゆるやかに崩れ落ちていった。

 瞬間、思わずスタジオの三谷紬アナウンサーも「とんでもないぶつかり方をしました!」と叫んだほどのショッキング映像となった。これを観ていた視聴者からも、「あ!」「破壊してった」など、驚きと混乱に満ちたコメントが集まっている。

 ただし、この後フルモーは豪快ながらも快調に飛ばしまくり、フィニッシュ時点でトップタイムをマーク。SS11では、トップのミケルセン(ヒョンデ)から3.2秒遅れの4位を獲得。最終的には30日に行われた競技最終日を終えて総合3位に入った。ガッツあふれる彼の走りに、ますます注目が集まっている。

(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)