「ヤクルト(降雨中止)阪神」(28日、神宮球場) そろそろ飛び出しそうな予感だ。阪神・佐藤輝明内野手(25)が28日、神宮球場の室内練習場で調整。雨天中止が決まると、「残念ですけど、しっかり切り替えて頑張ります」。激しい雨音が響く中、11…

 「ヤクルト(降雨中止)阪神」(28日、神宮球場)

 そろそろ飛び出しそうな予感だ。阪神・佐藤輝明内野手(25)が28日、神宮球場の室内練習場で調整。雨天中止が決まると、「残念ですけど、しっかり切り替えて頑張ります」。激しい雨音が響く中、110打席ぶりの一発へ意欲を燃やした。

 「(神宮球場は)狭いのでね。期待できそう?はい、頑張ります!」

 4月21日・中日戦(甲子園)での3号を最後に109打席ノーアーチ。自己ワーストを更新中だが、現在4試合連続安打、2試合連続打点と絶好調だ。26日・中日戦(甲子園)では右翼フェンス最上部に直撃する適時三塁打。「いったと思ったんですけど、風と甲子園にやられましたね」と悔しがった。翌27日の同戦は七回無死二、三塁の好機で左前適時打。追い込まれた後、左腕・斎藤の直球を三遊間へ打ち返して2者を生還させた。

 岡田監督は「あの打ち方できるんやったら最初からやってくれと思う」とこの一打を評価。状況に応じた打撃と、確実性を意識することで本塁打も出ると太鼓判を押す。

 「ホームランなんて出るよ、出るようになったら。ホームラン打ちにいったらまたおかしなってまう。点を挙げることやんか。ヒット、ヒットを続けていって点を入れていくと、いずれホームラン打てるわけやから」

 プロ初本塁打を放った神宮は大好きな球場だ。今季も春先に2戦連発をマーク。4月5日に木沢から決勝ソロを放つと、翌6日も吉村に決勝弾を見舞った。昨年も打率・347、5本塁打、19打点と好相性。待望の一発へ、舞台は整っている。

 最近は試合前練習での打ち損じが減り、快音を連発。1軍再昇格後は三塁守備でも軽快な動きを見せている。「状態はいいので頑張ります!」。今季、佐藤輝の一発が飛び出せばチームは3戦3勝だ。首位・広島追走へ、この男の爆発は欠かせない。神宮の空に豪快な一撃をなぞり、ノーアーチに終止符を打つ。