巨人が、ロッキーズ傘下3AアルバカーキからFAとなっていたココ・モンテス内野手(27)を獲得に向け最終段階に入っていることが28日、分かった。近日中にも正式発表される。シーズン途中では異例となる2人目の助っ人野手獲得。主軸の坂本が打撃不振…

 巨人が、ロッキーズ傘下3AアルバカーキからFAとなっていたココ・モンテス内野手(27)を獲得に向け最終段階に入っていることが28日、分かった。近日中にも正式発表される。シーズン途中では異例となる2人目の助っ人野手獲得。主軸の坂本が打撃不振で2軍再調整に入った中、内野全ポジションを守る強打者の補強に成功した。

 モンテスは俊足巧打の右打ちの内野手。昨季、ロッキーズでメジャー昇格し、18試合の出場で38打数7安打3打点。デビュー戦では本塁打を放った。マイナーリーグの3Aでは2年連続20本塁打を記録。今季はここまで64試合の出場で打率・335、9本塁打、47打点、5盗塁を記録している。今月25日(日本時間26日)に球団契約が解除され、FAとなっていた。

 球団では開幕直前、右翼のレギュラー候補だったオドーアが、2軍調整を拒否して電撃退団。シーズン序盤を助っ人不在で戦った中、5月10日にヘルナンデスを獲得した。モンテス同様、メジャーでの実績は少なかったが、3Aで昨季リーグ最多の165安打を記録。日本野球への適性も高く、現在は「3番・中堅」として欠かせぬ存在だ。

 セ・リーグは依然として混戦が続く。4年ぶりのV奪回に向け、秋の優勝戦線を見据えている。チームでは今月26日、坂本が打撃不振で2軍再調整となった。阿部監督は「8、9月にいなきゃ終わる。そのために本人と話し合った結果」と無期限の再調整で復調を待つが、真夏の戦いで得点力不足解消に戦力補強は必要不可欠。ヘルナンデスに続け-と、途中加入からサクセスストーリーを期待する。

 ◆ココ・モンテス(Coco Montes)1996年10月7日生まれ、27歳。米国出身。183センチ、90キロ。右投げ右打ち。内野手。18年にロッキーズと契約。23年6月にメジャーデビュー。メジャー通算18試合で打率・184、1本塁打、3打点。3A通算は282試合で打率・305、51本塁打、213打点。