バスケットボール米プロNBAで活躍する八村塁(26)=レーカーズ=が26日、日本バスケットボール協会が発表したパリ五輪に出場する男子代表最終候補メンバー16人に名を連ねた。また、NBAで日本選手最長の6シーズンをプレーし、来季からBリーグ…

 バスケットボール米プロNBAで活躍する八村塁(26)=レーカーズ=が26日、日本バスケットボール協会が発表したパリ五輪に出場する男子代表最終候補メンバー16人に名を連ねた。また、NBAで日本選手最長の6シーズンをプレーし、来季からBリーグ参戦を表明している渡辺雄太(29)も昨夏のW杯以来となる復帰を果たした。

 夢舞台で掲げる目標はベスト8。48年ぶりに自力で五輪出場をつかんだ“歴代最強日本代表”に、ラストピースが加わる。

 八村は、昨夏のワールドカップ(W杯)をNBAシーズンに集中するため欠場した。ただ、フィンランドを破るなど快進撃を続けた日本代表の動向は、リアルタイムでチェック。五輪出場を確定させた試合後は、すぐにX(旧ツイッター)で日の丸の国旗と炎の絵文字を投稿し、祝福していた。

 NBA5年目を迎えた今季は、オフ期間にスーパースターのレブロン・ジェームズ(レーカーズ)らとワークアウトを行って力を付けた。シーズンでは68試合に出場し、1試合あたり13・6得点、4・3リバウンドを記録。スタメンで起用されるなど、レーカーズの主力としてプレーオフ進出に貢献した。最終戦の後には「NBAに入ろうと思っている若い選手たちに刺激を与えられるようにやっていきたい」と、日本代表参戦へ前向きな姿勢を示していた。直近のインスタグラムでは五輪で使用されるFIBAのロゴの入ったボールで練習する姿を投稿。満を持して再び日の丸を背負うことになる。

 パリ五輪では初戦でW杯王者のドイツ、2戦目には開催国で、ルーキーシーズンのNBAで強烈なインパクトを残したビクター・ウェンバンヤマを擁するフランス、「五輪最終予選ラトビア会場の勝者」と対戦していく。ベスト8が厳しい道であることに代わりはないが、八村が加わることで目標に近づくことは間違いない。

 NBAにある「28日ルール」に基づき、代表戦は韓国と対戦する国際強化試合(有明、7月)から参加できる。昨夏の時点で、渡辺雄太を筆頭に、河村勇輝らの若手、帰化選手のジョシュ・ホーキンソンが融合した“歴代最強チーム”だった。今夏、さらにそこに八村が加わる。東京五輪は3戦全敗。リベンジのパリ五輪へ。五輪1勝、そして8強入りは夢物語ではない。

 最終候補メンバー16人は次の通り

 【PG】富樫勇樹、河村勇輝、テーブス海、佐々木隆成

 【SG】比江島慎、富永啓生

 【SF】ジェイコブス晶、渡辺雄太、金近廉、馬場雄大、吉井裕鷹

 【PF】八村塁、井上宗一郎

 【C/PF】ジョシュ・ホーキンソン

 【C】渡辺飛勇、川真田紘也

 ※最終メンバー12人は今後発表。比江島、富樫、渡辺雄、馬場雄大、八村、渡辺飛は2大会連続の五輪出場を狙う。