上半期を締めくくる「春のグランプリ」。今年は京都競馬場の外回りコースで行われるのがポイントになりそうだ。舞台が替わるので過去のデータはリセットしたいが、シーズン末期とは言え、定量戦で行われる古馬GI競走だけに「格」は大切にしたい。また、…

 上半期を締めくくる「春のグランプリ」。今年は京都競馬場の外回りコースで行われるのがポイントになりそうだ。舞台が替わるので過去のデータはリセットしたいが、シーズン末期とは言え、定量戦で行われる古馬GI競走だけに「格」は大切にしたい。また、5歳馬が圧倒的に強いという傾向は無視できない。

 ◎ジャスティンパレスは昨春の天皇賞優勝馬。阪神競馬場で行われた昨年の宝塚記念は勝ったイクイノックスから0.2秒差3着で、昨秋の天皇賞は後方待機策からメンバー最速の末脚でイクイノックスに迫った。京都競馬場での出走経験は昨春の天皇賞のみだが、この時は坂の下りを利用して加速しながらブレることなく最後は11.5秒、11.9秒。ここは海外遠征帰りの初戦となるが、しっかりと間隔を空けて、ここに備えてきた。

 〇ブローザホーンは日経新春杯優勝馬で京都競馬場は心房細動で競走を中止した1戦を除けば[2-1-0-0]。前走の天皇賞(春)はこれまでにないほど後方からの位置取りとなったが、最後は大外から伸びて2着を確保した。小柄な馬だけに58kgを心配していたが、気にする必要はなかったかもしれない。京都競馬場2200mコースは3勝クラス時代に不良馬場をものともせずに5馬身で勝利した相性の良い舞台だ。

 ▲プラダリアは京都記念、そして京都大賞典優勝馬。昨年の宝塚記念は当時3着だったジャスティンパレスから0.2秒差6着だった。京都競馬場は[2-0-0-0]で、2200mの距離も[1-0-2-2]。2月の京都記念ではのちのGI馬を抑え込んだ。前走の大阪杯は阪神内回りコースのペースに戸惑ったようにも見えたが、それでも0.4秒差。着順のイメージほど悪くない。得意の京都で見直したい。

 △ドウデュースはダービー馬で、有馬記念優勝馬。京都競馬場は初めてだが、国内で大きく崩れたのはドバイで出走を取り消し、休み明けだった昨秋の天皇賞のみ。能力は高く、当然軽視はできない。

 △ディープボンドは京都コースで[2-1-3-2]。前走の天皇賞(春)は積極的な競馬をして最後は力尽きたが2着馬とは0.1秒差3着と衰えのないところを示している。京都競馬場外回り2200mは京都新聞杯を制した相性の良い舞台。皐月賞馬でダービー2着△ソールオリエンスもまだ見限れない。