第65回宝塚記念(GI、京都芝2200m)は、春競馬の総決算となるグランプリ。今年は京都開催に加えて雨予報の馬場コンディションにも注意を払う必要がありそうだ。
本記事では「穴馬をアナライズ(分析)する」をテーマに、宝塚記念の穴馬候補をピックアップ。ここでは「ソールオリエンス」を取り上げる。
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■ソールオリエンス
デビューから無傷の3連勝で皐月賞馬に輝いたソールオリエンス。初のGIタイトルとなった皐月賞では、重馬場を苦にせず、後方から豪快に伸びて、タスティエーラ以下を打ち破っている。当時記録した上がりは、次位に1秒近く差をつけてのもの。周りの馬が止まって見えたほどで、まさにインパクト大の勝ちっぷりだった。
しかし、そのあとは苦戦が続き、6戦して勝ち星はゼロ。世代限定戦こそ複勝率100%を誇るが、古馬混合となった有馬記念以降は8、4、7着と、いずれも人気を裏切る結果となっている。前走の大阪杯は、変化を求めてブリンカーを着用。馬具の効果か、道中の行きっぷりはよくなったものの、勝負どころで苦しくなり、最後は同じ脚色になっていた。
今回はブリンカーを外しての参戦。さらに前回は馬なりのみだった調教メニューも、1週前に負荷をかけて当週は軽めと、以前のパターンに戻してきている。実績のある臨戦過程に加え、土日にかけての雨で、皐月賞と同じく道悪でレースができそうなのもいい。GI馬がここまで人気落ちなら「買い」と判断。巻き返しの材料は揃っていると見た。
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著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長 元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。