因縁の再戦が滋賀で勃発する。ボクシング興行「3150FIGHT」の亀田興毅ファウンダー(37)は21日、大阪市内のKWORLD3ジムで7月28日に滋賀ダイハツアリーナで初開催する興行の追加カードを発表した。メインのIBF世界ミニマム級タイト…

因縁の再戦が滋賀で勃発する。ボクシング興行「3150FIGHT」の亀田興毅ファウンダー(37)は21日、大阪市内のKWORLD3ジムで7月28日に滋賀ダイハツアリーナで初開催する興行の追加カードを発表した。

メインのIBF世界ミニマム級タイトルマッチ、王者重岡銀次朗(ワタナベ)×指名挑戦者の同級1位ペドロ・タドゥタン(フィリピン)の前に58キロ契約8回戦で亀田京之介(25=TMK)と中川麦茶(35=ミツキ)の再戦が組まれた。

両者は昨年8月に大阪で対戦。初顔合わせの記者会見で設置された金網を破壊、計量でもつかみ合い寸前と試合前はバチバチにやり合ったが、試合はジャッジ三者三様の1-1引き分けに終わった。

興毅氏は「試合前は盛り上げてくれた。プロとしておもろいと思ったが、試合は警戒したのかな。お互い納得してないと思って、今回の試合を組んだ。ここで完全決着してほしい」と話し、試合をライブ中継するabemaから「KOボーナス100万円が出ます」と明かした。

この日の会見では穏やかに応じていた両者だが、徐々にヒートアップしていった。前回の試合を中川が「2人もスタイルがアウトボクシングだったんで」と振り返るとすかさず亀田京が「じゃあ次は1ラウンドから足を止めて打ち合えよ」と挑発。中川は「バチバチにいったろ」と応戦した。さらに亀田京が「クリンチすんなよ」とかぶせると、中川は「しねえよ、バカ」と一蹴した。

この1年で両者とも大きく環境を変えた。亀田京はいとこで元2階級制覇王者の亀田和毅が立ち上げたTMKジムへ5月に移籍。亀田3兄弟の父、史郎氏の指導でより攻撃的なスタイルに改造中という。

中川は家族ともに東京から大阪へ移った。ミツキジムへの移籍届を前日20日に出したばかりという。「同じ場所にいてもあきるじゃないですか」と新たな刺激を求めた。

亀田京は「この1年で変わったところを見せる。(中川は)びっくりするんじゃないですかね」。中川も「(前回は)ドローで終わったのがこの1年、ずっと気持ち悪かった。俺って華があるボクサーじゃないですか。前回対戦して京之介も華があるかなと思った。その2人がチマチマ戦ってもしゃあない。バチバチに打ち合って盛り上げますよ」と高らかに宣言した。

「浪速の狂拳=亀田京」×「破天荒=中川」のリマッチ。中川は「テーマは完全決着」と言い、亀田京は去り際にも「足使うなよ。打ち合えよ」と早くもゴングを打ち鳴らした。【実藤健一】