2年目のJ2に挑んでいるいわきFC(福島県いわき市)は、シーズン折り返しとなる19試合を終え、20チーム中暫定8位につける。目標のJ1昇格プレーオフ(PO、3~6位)以内を射程に捉える。前半戦で光ったのは守備力の向上だ。 16日のヴァンフ…

 2年目のJ2に挑んでいるいわきFC(福島県いわき市)は、シーズン折り返しとなる19試合を終え、20チーム中暫定8位につける。目標のJ1昇格プレーオフ(PO、3~6位)以内を射程に捉える。前半戦で光ったのは守備力の向上だ。

 16日のヴァンフォーレ甲府との一戦は前半に先制するも、後半、相手にPKで追いつかれ、引き分けた。

 いわきは今季、「得点65、失点45」でJ1昇格PO圏内を目指している。16日までの19試合で、7勝7分け5敗で暫定8位。他のチームより1試合消化が少ないが、6位のベガルタ仙台とは勝ち点差6。昨季は前半戦を終え、22チーム中21位だった。

 躍進の理由に失点数の少なさがある。昨季は年間で69失点とリーグワースト4位だったが、今季前半戦の失点は16でリーグ3位タイの少なさ。田村雄三監督は「全体として失点を抑える意識が高い。みんなで取り組むことができている」と振り返る。理由として、「J2の舞台、スピード感に慣れた部分がある」と分析。GKの立川小太郎選手は「前の選手がしっかりハードワークしてくれているおかげ」と話す。1試合平均失点も0.8で、19試合中8試合で無失点だった。

 一方、得点はここまで27で、折り返し時点とはいえ、目標の65得点とは大きな差がある。田村監督は「得点の部分は目標値にいくには後半戦、急ピッチでいかないといけない。トレーニングでやっていきたい」と話す。

 攻撃陣ではFW谷村海那(かいな)選手が好調で、9得点で得点王争い3位につける。「現状に満足せず、後半戦に臨みたい」と意気込む。

 チームは守備陣の主力を故障で欠き、ホームではここ4試合勝利がない。後半戦に向け、FW有馬幸太郎選手は「苦しいときでもサポーターは声援で背中を押してくれる。応援してくれる人のためにも勝利を届けたい」と誓う。(滝口信之)

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 サッカーJ3の福島ユナイテッドFC(福島市)は、17試合を終え、8勝2分け7敗(6月16日現在)で、J2昇格プレーオフ圏(3~6位)内の5位につける。