ロッテで特大のポテンシャルを発揮してきた佐々木。彼の現況に対しては冷ややかな意見も飛んできている。(C)Getty Images  メジャーリーグ移籍を目指す“怪物”は真価を問われている。千葉ロ…

 

ロッテで特大のポテンシャルを発揮してきた佐々木。彼の現況に対しては冷ややかな意見も飛んできている。(C)Getty Images

 

 メジャーリーグ移籍を目指す“怪物”は真価を問われている。千葉ロッテの佐々木朗希だ。

 6月13日にロッテは佐々木を「右上肢のコンディション不良」のために1軍登録から抹消。上半身疲労を考慮された5月28日に続いて今季2度目の離脱となり、最短23日の1軍復帰も厳しい状況となっている。

【動画】佐々木朗希が日本人最速タイに並んだ!驚愕の「165キロ」を計測した歴史的瞬間の映像

 

 今季成績自体は上々だ。ここまで9先発で5勝(2敗)。防御率1.96、WHIP0.97、奪三振率10.56。さらに被打率.186と流石と言っていい内容である。ただ、開幕前の契約更改会見で将来的なメジャーリーグ移籍を明言した中で迎えた今季に絶対に果たすべき課題と言われた1年間の先発ローテ維持も達成できず。規定投球回のクリアができなければ、風当たりも強まっていく可能性は高い。

 すでに海外メディアからは辛辣な意見が寄せられている。とりわけ佐々木を高く評価していた韓国のスポーツメディア『OSEN』は、「ケガ、ケガ、またしてもケガ……。160キロのパーフェクト投手は規定投球回が可能だろうか」と指摘。さらに「メジャーリーグに行くためには、フルシーズンを戦い抜ける身体を手にした証明する必要がある。怪我という壁を前に立ち往生となったササキはどのようにシーズンを締めくくるか」と厳しい意見を並べている。

 一方で佐々木の胸中を慮る意見もある。日刊紙『朝鮮日報』は、SNSを中心としたネット上に溢れた「もう心はアメリカにあるんじゃないか」「もう勝手にやればいい」といったファンのコメントを紹介。怪我の懸念から慎重に育成されてきた佐々木に対して「高卒4年目の選手としては信じられないほどの特別扱いを受けてきたが、彼が凄まじい能力を持っているのは間違いない。ゆえに彼の離脱に対する世間の反応はあまりに冷たい」と、現況を伝えている。

 日に日に国内外での“風当たり”が強くなっている佐々木。特大のポテンシャルを秘める「令和の怪物」がこの苦境をいかに乗り越えるかは興味深いところである。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

【関連記事】佐々木朗希の獲得に関心を示すパドレス専門メディアが2度目の登録抹消に見解「アメリカ行きが遅れる可能性」「初めての挫折ではない」

【関連記事】佐々木朗希、山下舜平大、高橋宏斗ら5人を列挙! MLB公式サイトが伝えた「次にメジャーでエースになり得る日本人」

【関連記事】オリックスの21歳右腕・山下舜平大を「昭和、平成の怪物」が絶賛!「恐ろしいピッチャーが出てきた」