日本ラグビー協会は20日、イングランド戦(22日、国立競技場)に臨む日本代表登録メンバー23人を発表した。ノンキャップは8人で、FB矢崎由高(20)=早大=が先発に抜てきされるなどフレッシュな面々がそろった。都内の会見に出席したエディー・…

 日本ラグビー協会は20日、イングランド戦(22日、国立競技場)に臨む日本代表登録メンバー23人を発表した。ノンキャップは8人で、FB矢崎由高(20)=早大=が先発に抜てきされるなどフレッシュな面々がそろった。都内の会見に出席したエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は、今後の日本ラグビー発展のために、若手を積極起用する方針を示した。その若手をまとめるため、主将には通算84キャップを数えるフランカー、リーチ・マイケル(35)=BL東京=を指名した。

 第2次エディージャパンは、若手中心のメンバーで幕を開けることとなった。世界ランキング5位のイングランド相手に、経験の浅いノンキャップ4人が先発出場。エディーHCは「もちろん勝ちたいと思っているが、今後の日本ラグビーを担っていく若手たちにチャンスを与えることで大きな糧となる」と力を込めた。

 トレーニングメンバーとして6日から宮崎合宿に参加していた早大2年のFB矢崎を先発に抜てきした。サプライズ起用にも「難しい判断ではなかった」ときっぱり。「JAPAN XV」の選手として出場した4月のパシフィックチャレンジでのプレーや、合宿での成長具合が闘将の目に留まったという。

 ただ、相手は昨年のW杯3位の強豪。さらに日本はこれまで11戦全敗と苦杯をなめている難敵だ。15年から約7年間イングランド代表監督を務めたエディーHCは「もちろん手ごわい相手」と、その強さを理解している。

 それでも「これ以上に現状を確認できる素晴らしいチャンスはない」と腕試しには格好の一戦と捉える。指揮官は「最後の瞬間までイングランドを追い詰めて接戦に持ち込んでいきたい」と意気込み。就任以降、コンセプトに掲げてきた“超速ラグビー”が、いよいよベールを脱ぐ時がきた。