100万ドルの男になりたいんや! 英国プロモート大手マッチルーム社のバックアップで開催される優勝総額100万ドル(約1億5500万円)のミドル級トーナメント「プライズファイター」の初戦が7月15日、大阪・吹田市の大和アリーナで開催される。参…

100万ドルの男になりたいんや! 英国プロモート大手マッチルーム社のバックアップで開催される優勝総額100万ドル(約1億5500万円)のミドル級トーナメント「プライズファイター」の初戦が7月15日、大阪・吹田市の大和アリーナで開催される。

参戦する日本、WBOアジアパシフィック同級王者国本陸(27=六島)が20日、大阪市内の所属ジムで取材に応じた。国本は1回戦で日本同級4位の可児栄樹(22=T&T)と対戦。今年3月31日に国本が可児の挑戦を6回TKOで退けて以来の再戦となる。

初めて開催される大会は賞金額のでかさが大きくクローズアップされている。1回戦は勝者に15万ドル(約2325万円)、敗者にも7万5000ドル(約1163万円)。準決勝は勝者に25万ドル(約3875万円)敗者に12万5000ドル(約1938万円)、決勝は勝者に60万ドル(9300万円)、準優勝に25万ドル(約3875万円)がそれぞれファイトマネーとして支給。その他、各大会ごとKOボーナス総額10万ドル(1550万円)も設定されており、優勝者は最大で日本円で約2億円ものビッグマネーを手にできる。

国本もプロとしてもちろん、賞金面の魅力を隠さない。「すべてKOで勝てば(KOボーナス対象に選ばれたら)最大で2億円。気合は入ります。モチベーションは高い」。初戦の可児は完勝したばかりの相手だが油断はない。「向こうも人生をかけてくると思うので、何が何でも勝つ」と気合をみなぎらせた。

さらなる進化を求め、IBF世界バンタム級王者となったジムの先輩、西田凌佑も通う神戸市内のパーソナルジムに通い、体幹を鍛えている。体全身をチェックされた結果、上半身に比べて下半身、特に内もも部分が弱いと診断されて週1回、厳しいトレーニングに取り組んでいる。

「自分の筋力を思い通り動かせるように。感覚では体のキレが出てきたように思います」。さらにジム側もニュージーランドとモロッコから重量級のスパーリングパートナーを呼び、週に3回、6~10ラウンドのハードなスパーリングと猛烈な負荷をかけている。

お金だけでなく、勝ち抜いた先には実現が難しい同級での世界挑戦にも近づいていける。国本は「ほんまに世界を目指したい。まず1回戦を必ず勝って、優勝を狙います」と力強く宣言した。【実藤健一】