ボクシングの世界ユース選手権5位などの実績を誇るアマエリート吉良大弥(20=志成)が27日、東京・後楽園ホールでプロデビューを果たす。所属ジム興行LifeTimeBoxingFights21大会のセミファイナルでコムサン・カエウルエアン(タ…

ボクシングの世界ユース選手権5位などの実績を誇るアマエリート吉良大弥(20=志成)が27日、東京・後楽園ホールでプロデビューを果たす。

所属ジム興行LifeTimeBoxingFights21大会のセミファイナルでコムサン・カエウルエアン(タイ)とスーパーフライ級6回戦を控える。

現在は大学と所属ジムの大先輩となるWBA世界スーパーフライ級王者井岡一翔(35)とともに米ラスベガスで約3週間、名伯楽イスマエル・サラス・トレーナーのジムで実戦練習を重ねている。同興行はABEMAでライブ配信されることも発表された。

名門・王子工高時代に19年アジアジュニア選手権男子50キロ級金メダルを獲得し、高校選抜、高校総体で優勝している実力者。もともとプロ志向が強く、今年のパリ・オリンピック(五輪)の道が断たれたことで東京農大を2年で中退。井岡一翔(35)が所属するジムからプロ転向することを決めた。

大学1年の時、何度かスパーリングした井岡から直接、プロ転向を勧められたという。井岡からは「世界王者になる男」と太鼓判を押される。担当トレーナーも大学の先輩で、井岡と同じ佐々木修平氏になるなど所属ジムの期待も大きい。吉良は「面白い試合をしたい。しっかり勝って、その先に世界王者、統一王者になれるように頑張りたい」と意気込んでいる。

◆吉良大弥(きら・だいや)2003年(平15)5月30日、大阪・門真市生まれ。父学さんの勧めで4歳からキックボクシングを開始。小学1年から柔道とボクシングを並行して始め、中学からボクシングに専念。王寺工高では1年でアジア・ジュニア選手権50キロ級優勝、同2年で高校選抜、同3年で高校総体を制覇し、東京農大進学。アマチュア戦績は46勝(16RSC)6敗。家族は両親と元キックボクサーの姉2人。身長163センチの右ボクサーファイター。