第106回全国高校野球選手権宮崎大会(宮崎県高校野球連盟、朝日新聞社主催)の組み合わせ抽選会が19日、宮崎市のひなた武道館で開かれた。各チームの主将がくじを引き、対戦カードが決まった。大会は7月6日開幕。順調に進めば、決勝は25日午前10…

 第106回全国高校野球選手権宮崎大会(宮崎県高校野球連盟、朝日新聞社主催)の組み合わせ抽選会が19日、宮崎市のひなた武道館で開かれた。各チームの主将がくじを引き、対戦カードが決まった。大会は7月6日開幕。順調に進めば、決勝は25日午前10時から、ひなたサンマリンスタジアム宮崎でおこなわれる。

 大会には、飯野と高城の連合チームを含め高野連加盟の全47校46チームが参加する。

 抽選会ではまず、シードの8チームが第1シードの延岡学園から順にA、B、C、Dの各パートに割り振られた。その後、そのほかのチームの主将が封筒に入ったくじを引き、番号を読み上げて次々と組み合わせを決めていった。

 6日の開幕試合では、都城農と延岡星雲が対戦する。延岡星雲の鶴輪隼丞主将は「開幕戦は緊張するけど、みんなで勝ちにいきたい」と話した。

 昨夏の覇者宮崎学園は、1回戦で都城高専と対戦。今夏もノーシードから頂点をめざす。斉藤聖覇主将は「粘り強い野球が目標。守り中心にチャンスにいかに点を取れるかを磨きたい。昨年の実績とは切り替えて、挑戦者として臨みたい」と話した。

 初戦で佐土原とあたる第3シード宮崎商の谷口真主将は「最近の試合では個々の打撃が目立っていたので、大会までつなげる意識を再確認したい。けがで出られない間、全体を見ることができたので、プラスに考えてチームを引っ張っていきたい」と話した。

 県高野連の田平裕三会長は「どこが相手でもこれまでの努力は裏切らない。本気の夏、ガチンコ勝負です」と激励した。(中島健)

■選手宣誓は日南・永山悠次朗主将

 選手宣誓は日南の永山悠次朗主将に決まった。組み合わせ抽選を引く順番は予備抽選で最後となり、28人が引いた選手宣誓の抽選は「直感で自分に来る気がした」という。「先生や保護者、いろいろな人たちに支えられてこその大会。感謝の気持ちが伝わるようにしたい」と開幕日の重役への意気込みを語った。大会に向けても「選手宣誓でいいスタートを切って、日南が勝って終われるようにしっかり練習をして頑張っていく」と話した。(後藤たづ子)

■第8シード、加盟校の投票で決定

 年間の戦績をポイントに換算して決める宮崎大会のシード枠。いつもは抽選会前に確定するが、今夏は第8シードをめぐり、同じポイントのチームが複数となり、都城商と富島から、最終的に加盟校による投票で富島がシードに決まった。

 「第8シードが鍵なんですよ」。抽選前、都城商の餅原裕士監督は見立てていた。一昨年の大会を制したのは第8シードの富島。昨夏は第8シードを破った宮崎学園が頂点に駆け上がった。

 その昨夏の第8シードは都城商だった。苦い記憶が残る餅原監督はシードから外れ、「気が楽になりました。1回戦からだけど、勢いに乗っていきたい」と話した。

 一方、シードになった富島の浜田登監督は「うちとしては良かった」。小林とは、優勝した22年にも初戦で対戦した。「情報を集めて分析して、スムーズに大会に入っていけるようにしたい」と気を引き締めた。