バスケットボール女子で、世界ランク9位の日本が19日、札幌市内でオーストラリア(同3位)と2連戦する強化試合(20~21日、北海きたえーる)に向けて練習を公開した。 東京五輪銀メダルを超えるための強化と、メンバー争いの2つの意味合いを持つ…

 バスケットボール女子で、世界ランク9位の日本が19日、札幌市内でオーストラリア(同3位)と2連戦する強化試合(20~21日、北海きたえーる)に向けて練習を公開した。

 東京五輪銀メダルを超えるための強化と、メンバー争いの2つの意味合いを持つ試合。取材に応じた恩塚亨監督は「選考は難しい局面。五輪で金を取ることから逆算して考えているところ」と選考には言及をさけつつ、「五輪に向けて手の内を明かさないではなく、強化の機会として場を踏んでいきたい」とテーマに掲げた。

 今月に行われた海外遠征では、同2位の中国に2連勝。第1戦は3点シュートを警戒された中でも61-58で競り勝ち、2戦目は74-56と大差を付けて勝利した。WNBA選手は不在ではあったが、「タフな作業の中で思い通りに(試合を)運ぶことができたことに価値がある」と手応えを語った。

 

 チームコンセプトは「走り勝つシューター軍団」。五輪本番では、日本が強みにしている“3点シュート”と“機動力”を封じてくる相手守備をどう攻略していくかがカギになる。今回のオーストラリア戦は、その“前哨戦”。指揮官は「オーストラリアは強豪で私たちの強みを消しにくる。それを乗り越えて自分たちの強みを出し切れる戦い方をしたい」と先を見据えた。