水谷のMVP受賞を新庄監督も後押しした(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext 2024年度「日本生命セ・パ交流戦」のMVPが6月19日に発表され、打率.438で首位打者に輝いた日本ハム外野手の水谷瞬が初受賞した。賞金…

水谷のMVP受賞を新庄監督も後押しした(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 2024年度「日本生命セ・パ交流戦」のMVPが6月19日に発表され、打率.438で首位打者に輝いた日本ハム外野手の水谷瞬が初受賞した。賞金は200万円。全18試合に出場し、28安打もトップだった。

【動画】ここまで飛ぶ?水谷が戸郷から放った3号ソロシーン

 圧巻の成績となった。打率「.438」は2015年の秋山翔吾(西武)の「.432」を上回る交流戦最高打率となった。本塁打も今月2日のDeNA戦(エスコン)でプロ初アーチをマークすると、14日の巨人戦(エスコン)でも相手エ―スの戸郷翔征から3号をマークするなど短期間に本塁打を量産、大きな伸びしろを感じさせる。

 球団を通じて水谷は「最高の賞をいただけて光栄です。初めての交流戦でのプレーでしたが、意識せずに1打席、1打席を大切にできたことが、形になる結果につながったと思います。活躍は交流戦だけだったと言われないように、リーグ戦再開からもチームに貢献できるように頑張ります」とコメント。継続した活躍を誓っていた。

 ソフトバンクに18年のドラフト5位入団。強肩強打、高い身体能力で知られながら、けがの影響や選手層の厚さもあり、昨年まで1軍実績はなかった。

 また、今回の大ブレイクには起用する新庄剛志監督の「慧眼」も評価されている。水谷は今キャンプ2軍スタートながら、最初の紅白戦でいきなり白組の「4番」として抜擢。2月4日に行われた紅白戦で早速移籍後初アーチを放ったロマン砲に目をかけ、ことあるごとにメッセージを送ってきた。

 今季のチームではほかにも「打てる捕手」として頭角を現してきた田宮裕涼、パンチ力のある打撃が光る水野達稀など光る素材が出てきた。

 若手が多いチームにおいて、素質を認め、選手たちの失敗も許容しながら、チャンスを与えることで前に進ませてきたとあってファンの間からも「新庄監督の見る目はすごい!」など称賛の声が高まっている。

 そして交流戦MVPを擁する日本ハムは首位のソフトバンクを9差で追い、3位から21日のリーグ戦再開となる。すでに球宴ジャックも話題となっている日本ハムナイン、水谷の躍動した姿も引き続き、楽しみにしたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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