高校屈指のストライカーとして注目を集めるU-19日本代表FW高岡伶颯(れんと、17=宮崎・日章学園)が、英プレミアリーグに昇格したサウサンプトンに加入することが内定した。19日、日章学園とサウサンプトンが発表した。来年3月の18歳の誕生日を…

高校屈指のストライカーとして注目を集めるU-19日本代表FW高岡伶颯(れんと、17=宮崎・日章学園)が、英プレミアリーグに昇格したサウサンプトンに加入することが内定した。19日、日章学園とサウサンプトンが発表した。来年3月の18歳の誕生日を迎えてから正式加入し、渡欧する。

高岡は昨年のU-17ワールドカップ(W杯)インドネシア大会で4得点と結果を出し、今年は17歳ながら、U-19日本代表にも“飛び級”で招集された。今年は日章学園で主将を務め、夏の全国高校総体切符を獲得。17日の全九州高校サッカー大会の決勝・龍谷(佐賀)戦ではハットトリックを決め優勝に貢献した。複数のJクラブも獲得に動いたが、4月に練習参加したサウサンプトンの加入を決断した。

高岡は4月上旬に、イタリアのメディアでセリエAインテル・ミラノの「トライアウト詐欺」にあったと報じられたが、実際にはそのころは、サウサンプトンの練習に参加していた。帰国後、トライアウト詐欺報道に「イタリアを訪問したのは事実ですが…。逆に、報道で出るぐらい評価されてるのかなとプラスに思ってサッカーを頑張ってました」とケロリと話していた。

サウサンプトンはかつて、元日本代表DF吉田麻也が在籍したクラブ。高岡は同クラブでU-18、U-21のチームで練習に参加し、帰国した際は「強度高く楽しくできた。向こうはフィジカル、体つきが日本よりひと回りが大きい。その中で、自分の武器であるスピードは通用しました。武器を磨いて、課題のデュエルを克服していければ」と目を輝かせていた。

最近ではFW福田師王(20=ボルシアMG)、DFチェイス・アンリ(20=シュツットガルト)、MF吉永夢希(18=ゲンク)らが高校卒業後、Jクラブを経由せずに欧州クラブに加入。高岡も、高校を卒業後、欧州のサッカー界へ飛び込む。

◆高岡伶颯(たかおか・れんと)2007年(平19)3月12日、宮崎県三股町生まれ。三股中から日章学園に進学。1、2年と全国高校サッカー選手権に出場。23年3月にU-17日本代表に初選出。23年11月にU-17W杯インドネシア大会で16強進出に貢献。165センチ、62キロ、利き足は右。