浦和競馬場で6月19日(水)に行われるさきたま杯(3歳上・JpnI・ダ1400m)。今年からJpnIに格上げされ、上半期のダート短距離王者決定戦となった。そんな一戦において、枠順、騎手、脚質と3つのデータから狙いを分析していきたい。  …

 浦和競馬場で6月19日(水)に行われるさきたま杯(3歳上・JpnI・ダ1400m)。今年からJpnIに格上げされ、上半期のダート短距離王者決定戦となった。そんな一戦において、枠順、騎手、脚質と3つのデータから狙いを分析していきたい。

 まずは枠順から。浦和競馬場は小回りコースゆえ、内枠が有利に感じるかもしれないが、データからはハッキリと外枠が優勢。浦和1400mにおける昨年4月〜今年3月までの勝率、複勝率は以下の通り。

【1枠】勝率 4.0% 複勝率18.2%
【2枠】勝率10.1% 複勝率25.5%
【3枠】勝率 8.1% 複勝率27.9%
【4枠】勝率 7.8% 複勝率26.5%
【5枠】勝率 8.7% 複勝率27.6%
【6枠】勝率 8.7% 複勝率26.5%
【7枠】勝率10.8% 複勝率31.3%
【8枠】勝率13.3% 複勝率35.4%

■さきたま杯 過去10年
【1枠】1-1-2-6
【2枠】1-2-1-6
【3枠】2-1-1-6
【4枠】1-1-2-6
【5枠】2-3-0-12
【6枠】0-1-3-15
【7枠】1-1-0-17
【8枠】2-0-1-17

 さきたま杯の過去10年を見ると、6枠以外からまんべんなく勝ち馬が出ており、一見すると内外の差は無さそうだが、これはダートグレード競走で各馬の実力差があることや、砂の補充などを含めた馬場状態が影響していると思われる。最近の浦和1400mは外枠有利として考えたい。

 次にジョッキー。昨年浦和1400mでもっとも勝利を挙げたのは森泰斗騎手で、勝率32.0%、連対率52.7%も、50回以上騎乗した中で堂々のトップだった。また同騎手に次いで22勝を挙げているのが笹川翼騎手。勝率21.2%、連対率40.4%も次いで2位である。小回りでコーナーが急という特殊なコースゆえ、乗り慣れている南関東の騎手には注意。今年騎乗するJRA所属騎手は全員浦和1400mの騎乗経験があるが、中でも元・大井の内田博幸騎手には警戒したい。

 最後に脚質面から。過去10年のさきたま杯において、逃げ切り勝ちを収めたのは3頭いる一方で、まくり気味に追い込んで2着に入った馬も2頭いる。小回りコースを意識して先行争いが激化することも多く、逃げ一辺倒だと厳しい。ベストは中枠〜外枠からじわっと先行できる馬。最初に外枠が有利とは言ったものの、コーナーが急なので極端に外を回らされるのは避けたい。外の2、3番手がベストポジションになる。

 今年は内からアランバローズ、シャマル、レモンポップ、サンライズホーク、バスラットレオンと逃げ候補が揃ってハイペースになる可能性も。ならば、スッと控えて先行できそうなイグナイターに注目。浦和1400mが得意な笹川騎手の手綱も心強い。昨年同様に直線抜け出すシーンが期待できそうだ。