男子テニスでパリ五輪出場権を得ている錦織圭(ユニクロ)が、ノルディア・オープン(スウェーデン・バスタッド、7月15日開幕)にエントリーしていることが18日、分かった。芝コートで行われる4大大会ウィンブルドン選手権(7月1日開幕・ロンドン)…

 男子テニスでパリ五輪出場権を得ている錦織圭(ユニクロ)が、ノルディア・オープン(スウェーデン・バスタッド、7月15日開幕)にエントリーしていることが18日、分かった。芝コートで行われる4大大会ウィンブルドン選手権(7月1日開幕・ロンドン)の翌週にクレーコートで開催される大会で、元世界ランキング1位ラファエル・ナダル(スペイン)も出場予定している。

 錦織が5大会連続となる五輪へ万全の体勢を整える。約2年8か月ぶりの4大大会となった全仏オープンは、右肩痛で2回戦途中棄権。その後、出場予定だった芝コートでの大会は回避してきた。この日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、屋内ハードコートで練習している動画を公開。「しっかり練習して、木曜日にイーストボーンへ飛び立つのが楽しみです」とし、ロスシー国際(英国・イーストボーン、24日開幕)から再始動し、ウィンブルドンに出場する見込みであることを明かした。

 芝シーズン直後に組み込まれたパリ五輪の会場は全仏と同じローランギャロスでクレーコート。球筋が低く滑る芝から高く跳ねるコートに変化し、求められるフットワークも異なり、独特の試合感覚を早期に取り戻す必要がある。錦織は“赤土の王”ナダル、世界ランキング1位シナー(イタリア)、同8位ルード(ノルウェー)らも出場する、レベルの高い大会で、クレーの感覚を取り戻してパリに向かう。