大相撲の特等床山の床鶴(63=音羽山)、立呼び出しの次郎(64=春日野)、相撲絵師・琴剣さん(故人)の妻・宮田鈴代さん(60)が力士以外で相撲振興に寄与した人に与えられる「永楽相撲功労賞」を受賞した。19日、東京・永田町の永楽倶楽部で表彰式…

大相撲の特等床山の床鶴(63=音羽山)、立呼び出しの次郎(64=春日野)、相撲絵師・琴剣さん(故人)の妻・宮田鈴代さん(60)が力士以外で相撲振興に寄与した人に与えられる「永楽相撲功労賞」を受賞した。19日、東京・永田町の永楽倶楽部で表彰式が行われ、3氏が出席した。

「大銀杏(おおいちょう)の名人」として45年以上の功労が評価された床鶴は、逆鉾、寺尾、霧島、鶴竜をはじめ10人の大銀杏を担当してきた。「このような賞をいただき、ありがとうございます。打診をいただいた時に、『僕でいいんですか?』と思い、恐縮しております。でも、うれしいです」と喜びを語った。

呼び出しをまとめ、土俵築でもリーダーシップを取ってきた次郎は、人望も厚い。「思いがけずに表彰いただいて光栄です。長年やってきて、名誉なことです」と謙遜しつつ、コメントした。

鈴代さんは、相撲絵師の琴剣さんを長年支え、現在は国技館売店など物販面で大相撲人気に貢献してきた。琴剣さんの遺影を手に「ただただ、宮田さん(琴剣さん)のおかげです。今は国技館にいられることが楽しくてしょうがない。こういうかたちで、大相撲に携われるのは、夢のようなことです」と喜んだ。

3氏には、副賞としてWATAKI提供によるスーツお仕立て券が授与された。

永楽倶楽部は早大創設者・大隈重信が1915年に創設した社交クラブを前身とした団体。創設100周年を記念して「永楽相撲功労賞」を設けた。今回が6回目となった。