7月6日に開幕する夏の高校野球茨城大会の組み合わせ抽選会が、19日に水戸市の「ザ・ヒロサワ・シティ会館」で開かれる。8月7日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する第106回全国高校野球選手権大会への出場をかけ、95校88チームが頂点をめ…

 7月6日に開幕する夏の高校野球茨城大会の組み合わせ抽選会が、19日に水戸市の「ザ・ヒロサワ・シティ会館」で開かれる。8月7日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する第106回全国高校野球選手権大会への出場をかけ、95校88チームが頂点をめざす。

 シード筆頭の常総学院は、昨秋の関東大会で4強入りし選抜大会に出場した。5月に開かれた春の関東大会では、その選抜で優勝した健大高崎(群馬)や4強入りした中央学院(千葉)など強豪を破って準優勝。本格派右腕の小林に加え、控えの大川、平、中村の成長もみられ、堅い守備を武器に8年ぶり17度目の夏の甲子園出場をめざす。

 鹿島学園は昨秋、今春の県大会で準優勝した。今年から、プロ野球の元投手で、現・横浜DeNAベイスターズで監督を務めた尾花高夫氏(66)がコーチに就任。秋の県大会決勝は常総学院に大差で敗れたが、春は3―4と接戦を繰り広げた。着実にチームとして成長を遂げている。春の関東大会で4番を務めた中根を中心に、夏はさらなる飛躍に期待がかかる。

 昨夏の甲子園で4強入りした土浦日大は、春の県大会で背番号1をつけた小島の最速140キロの直球と多彩な変化球が魅力だ。甲子園の舞台を経験した大井もチームの柱として残る。昨夏の茨城大会準優勝だった霞ケ浦も、140キロ台の速球を持つ投手3人をそろえている。

 上位シード8校のうち5校を私学が占めるなか、県立で活躍を見せているのが水戸一だ。昨秋、今春の県大会でいずれも4強入りし存在感を見せている。県立ではほかにも藤代、水戸工、水戸商、下館工、下妻一、竜ケ崎一が、16校あるシードに入った。

 今大会の出場校のうち、12校が連合チームを組む。今大会が初出場の水戸三は、那珂湊、茨城東と出場する。つくば工科・つくばサイエンスは、連合チームでの出場は今大会が最後。学科改編に伴う校名変更のため、今年度末でつくば工科が閉校し、つくばサイエンスに完全移行する。(古庄暢)

■今大会のシード(16チーム)

常総学院、鹿島学園、水戸一、つくば秀英、霞ケ浦、藤代、茨城キリスト、水戸工、土浦日大、水戸商、水城、下館工、水戸葵陵、下妻一、竜ケ崎一、常盤大

■今大会の連合チーム(5チーム)

那珂湊・水戸三・茨城東、波崎柳川・玉造工、江戸崎総合・潮来、つくば工科・つくばサイエンス、結城一・三和・総和工