馬術界のレジェンドが、夏季では日本選手最多7度目の五輪へ挑む。日本馬術連盟は17日、杉谷泰造(47=杉谷乗馬ク)がパリ五輪の障害馬術代表に内定したと発表。6度で並んでいた水泳飛び込み男子の寺内健や、今夏6度目を迎えるアーチェリー男子の古川高…

馬術界のレジェンドが、夏季では日本選手最多7度目の五輪へ挑む。日本馬術連盟は17日、杉谷泰造(47=杉谷乗馬ク)がパリ五輪の障害馬術代表に内定したと発表。6度で並んでいた水泳飛び込み男子の寺内健や、今夏6度目を迎えるアーチェリー男子の古川高晴を上回る単独最多となる。同連盟を通じ「やっと出られることをうれしく思う。今回の出場は今までで一番うれしいかもしれない」と喜びのコメントを寄せた。

27日に48歳となるベテランは、五輪一家に育った。祖父の川口宏一、父の杉谷昌保も馬術で五輪出場経験があり、杉谷も6歳から競技を始めた。初出場の96年アトランタから16年リオデジャネイロまで6大会連続代表。前回21年東京大会は馬の健康状態に不安があるとして断念したが、ドイツを拠点に研さんを重ね、2大会ぶり切符をつかんだ。

実に7度目の大舞台は「4年に1回の大きなテスト」と位置付ける。これまで最高位は、個人が04年アテネ大会の15位、団体が00年シドニー大会の11位。今夏こそ「いろいろな引き出しが増えている。今まで以上の成績を出したい」と高みを目指す。会場は世界遺産のベルサイユ宮殿。「さすがパリ」と感嘆する華やかな舞台に舞い戻り、新たな歴史を刻む。【藤塚大輔】

◆五輪の複数大会出場 夏季では馬術の杉谷が7度となり、単独トップに立った。これまで水泳飛び込みの寺内健と6度で並んでいた。アーチェリーの古川高晴もパリ五輪で6度目の出場。女子では柔道の谷(旧姓田村)亮子と重量挙げの三宅宏実が5回で並ぶ。男子はテニスの錦織圭、カヌーの羽根田卓也、テニスの錦織圭、セーリングの富沢慎が今夏5回目を迎える。冬季はジャンプの葛西紀明が最多の8大会連続出場。橋本聖子はスピードスケート、自転車で冬夏を合わせて7大会で日本女子最多。