23日に京都競馬場で行われる第65回宝塚記念(GI、芝2200m)の過去10年のデータを紹介する。昨年の有馬記念勝ち馬ドウデュースに、昨年の天皇賞・春を制したジャスティンパレス、前走・大阪杯を快勝したベラジオオペラに、惜しくも2着だったロー…
23日に京都競馬場で行われる第65回宝塚記念(GI、芝2200m)の過去10年のデータを紹介する。
昨年の有馬記念勝ち馬ドウデュースに、昨年の天皇賞・春を制したジャスティンパレス、前走・大阪杯を快勝したベラジオオペラに、惜しくも2着だったローシャムパークらが出走予定。
ここでは過去10年のデータから、予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
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■ドバイターフ組は複勝率0%も度外視可
今年の主役の1頭であるドウデュースは前走・ドバイターフからの出走となる。過去10年でドバイターフからの出走は【0.0.0.2】で、出走頭数は少ないものの好走率は0%。とはいえ、その2頭は2018年のヴィブロスと22年のパンサラッサ。マイル前後で真価を発揮していた2頭だけに、若干適性から外れていたという点は否めない。
ドウデュースの前走はスムーズな競馬ができず不完全燃焼なレースになったが、その分海外帰りでも疲れが少なく調整しやすかったようで今回の調教の動きも抜群。直近の出遅れ癖からも、距離は延びたほうが良さそうなので人気は被るが中心視したい。
天皇賞・春【3.3.3.33】 大阪杯【2.2.2.18】 ドバイSC【2.1.1.6】 鳴尾記念【1.2.0.15】 目黒記念【1.0.1.13】 QE2世S【1.0.0.6】 中山牝馬S【0.1.0.0】 ライオンロックT(香港)【0.1.0.0】 ヴィクトリアM【0.0.4.4】
前走・ドバイワールドカップデーのレースから参戦する馬たちは上記のターフ組をはじめ、ワールドカップ組【0.0.0.2】、ゴールドカップ組【0.0.0.1】とあまり成績を残していない。ただ唯一、シーマクラシック組は勝率20.0%、連対率30.0%、複勝率40.0%と、日本の他路線と比べても高い数字を残している。
今年はこの路線からジャスティンパレスが参戦するが、このローテから宝塚記念で3着以内に好走した4頭全てがドバイシーマクラシックで3着以内に好走していた。前走が前残りの展開に泣かされはしたものの、結果的に4着だったジャスティンパレスには少し割引きしたいデータだ。
今年の出走メンバーの中でもっとも頭数が多いのが前走・大阪杯組。意外にも、大阪杯で3着以内だった馬は【1.1.1.7】と、実に7割が宝塚記念で凡走している。GI昇格後でも【1.1.1.5】と微妙で、特に1着馬は【0.0.1.3】と悪化する。ベラジオオペラを筆頭にローシャムパーク、ルージュエヴァイユにもあまり良くないデータだ。
また、前走4着以下に負けた馬の巻き返し条件は「0秒4差以内かつ6着以内」。その成績は【2.2.0.4】連対率50.0%をマーク。今年この条件に当てはまるのはプラダリア。前走は脚を余す格好での負けで見直し可能だし、実績からも京都コース替わりは歓迎。人気もそれほどでもなさそうなので紐程度には注意を払っておいたほうが良いだろう。
■単勝回収値167の目黒記念組から波乱演出
中穴としては、前走・目黒記念から出走を予定しているシュトルーヴェに注目したい。目黒記念組は「率」こそ、勝率・連対率6.7%、複勝率13.3%とあまり良くないものの、単勝回収値は167。目黒記念で2着以内の馬の成績に限れば【1.0.1.0】で複勝率は100%。
2016年の宝塚記念を制したマリアライトは、目黒記念で牝馬ながら56kgの斤量を背負い(牡馬換算58kgは実質トップ斤量)、1番人気で2着に好走。シュトルーヴェはそれを上回る成績(トップ斤量58.5kgを背負い1番人気で勝利)を残しての参戦だけに期待は十分。京都コースは初となるが、2走前には日経賞で右回りコースでの重賞勝利実績もあるし、前走の東京コースでは上がり3F32.9という切れる脚も発揮。馬群を縫ってしっかり伸びてこれるタイプなので、ロスなく運べれば一発があってもおかしくない。
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