<高校野球群馬大会・組み合わせ抽選会>◇14日◇前橋センバツで初優勝を果たした健大高崎を「1強」と評する他校の声もあり、優勝候補の最右翼であることは間違いない。春の甲子園では左腕の佐藤龍月投手、右腕の石垣元気投手という両2年生が投げ抜いた。…

<高校野球群馬大会・組み合わせ抽選会>◇14日◇前橋

センバツで初優勝を果たした健大高崎を「1強」と評する他校の声もあり、優勝候補の最右翼であることは間違いない。

春の甲子園では左腕の佐藤龍月投手、右腕の石垣元気投手という両2年生が投げ抜いた。野手は箱山遥人捕手、二遊間を組む高山裕次郎内野手、田中陽翔内野手(いずれも3年)のセンターラインを中心に安定感が高く、春季県大会や関東大会を通じて選手層にも厚みを増した。

ただ、練習試合でも失点はある。「夏は9年ぶり」という事実は見えないプレッシャーになりうる。甲子園でも再び上位を狙えるチームが、どう群馬を戦うか。3回戦では今大会ではノーシードながら、春夏通算15度の甲子園出場を誇る桐生第一とぶつかる可能性があり、大きなヤマ場になる。

今秋ドラフト候補右腕の清水大暉投手(3年)を擁する前橋商は、健大高崎とは反対の山に入った。この春にレギュラー陣のポジションを一新。攻撃力などより各自の個性を生かせる布陣に近づけた。健大高崎の対抗1番手と考えられる。

健大高崎ブロックの勝者と準決勝でぶつかる位置となった高崎商大付のブロックも実力校が入った。2010年代に圧倒的な強さを見せた前橋育英は、今チームでは左腕の黒岩大翔投手(3年)を中心に勝負。2回戦(初戦)であたる可能性のある伊勢崎清明も投手力に定評がある。

シード校の高崎商大付も今季は力を発揮しているものの、初戦は東農大二-高崎工の勝者と決定。特にダークホースとして東農大二の力量を評価する声は県内には多い。樹徳も力がある。

優勝本命候補の健大高崎は2回戦から登場し、中6日、中1日、中2日、中1日という日程で進行していく。全国屈指の暑さで知られる群馬大会ではあるものの、今年は関東地方の梅雨入りが遅れそうな見込み。雨が大会の流れにどう作用していくかも注目点の1つといえる。