調子を上げている森下への期待は大きい(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext 阪神は6月13日のオリックス戦に5-0で勝利したものの、交流戦の戦績は5勝9敗の11位。“苦戦を強いられている”と言っても差し支えない状況で…

調子を上げている森下への期待は大きい(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 阪神は6月13日のオリックス戦に5-0で勝利したものの、交流戦の戦績は5勝9敗の11位。“苦戦を強いられている”と言っても差し支えない状況ではあるが、イマイチ波に乗れない背景には長打力のある選手の不振がある。実際、交流戦のチーム本塁打数(3本)は12球団中11位に沈んでいる。

【動画】森下翔太が救世主になるか⁉ オリックス戦で会心のタイムリー2塁打を放ったシーン

 昨シーズンは不動の4番として打線の中心に座っていた大山悠輔が不調のために6月上旬に2軍に降格。6月上旬に1軍復帰を果たした佐藤輝明もヒットは打っているが長打は出ていない。長打力が期待できる選手の状態が上がらず、相手投手に長打を警戒せずに大胆に攻められ、凡退しているシーンが散見されている。

 主軸の状態がなかなか上がらず“投手戦”になることが多い阪神ではあるが、13日の試合では今後打線を牽引してくれそうな若虎の活躍が印象的だった。この試合で1番に座った23歳の森下翔太だ。4回に2点を先制して、なおも1アウト二、三塁のチャンスで打席が回った森下は2点タイムリーツーベースを放って名乗りをあげた。

 下位から上位につないで大量得点する、という昨シーズン得意にしていた得点パターンを見せられたことはチームにとって好材料。加えて、「追加点がほしい」という時にもう1本が出ずに接戦のまま終盤に突入して、リリーフ陣が失点して負けるケースも増えてきている阪神にとって、森下が追加点をあげたことの意味は大きい。

 そもそも、森下の6月の月間打率は5月(.228)を大きく上回る.282。個人別の打撃成績を見ると29打点はリーグ6位、得点圏打率.320はリーグ3位タイと得点に関わる部門で軒並み好成績を残している。

 森下の状態は上向いており、13日の試合のように今後チームに勇気を与える長打を放つシーンは増えるかもしれない。大山不在、佐藤不調の穴を若虎が堂々と埋め、チームを牽引してほしいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】虎の貧打を物語る「.197」 1軍再昇格で「2軍レベルにない」と証明した佐藤輝明は深刻打線の“起爆剤”となるか

【関連記事】もう大丈夫!阪神の連敗ストップに光ったサトテルの「献身プレー」と岡田監督の「妙手」

【関連記事】捕手併用で投手力を活かす阪神 球団OBが「扇の要」起用法に持論「『よくない』という風潮はおかしい」