増田は昨季1軍出場なく終わった(C)CoCoKARAnext  巨人は6月12日に行われた楽天戦(楽天モバイルパーク)に4ー5と敗れ、阿部政権下ではワーストとなる今季初の5連敗、貯金も0となった。 心配なのは打線の状態…

 

増田は昨季1軍出場なく終わった(C)CoCoKARAnext

 

 巨人は6月12日に行われた楽天戦(楽天モバイルパーク)に4ー5と敗れ、阿部政権下ではワーストとなる今季初の5連敗、貯金も0となった。

 心配なのは打線の状態にもある。この試合では2番に坂本勇人、5番に助っ人のエリエ・ヘルナンデスを組み入れたオーダーを試すも、ともに4打数ノーヒット2三振と不発に終わった。前週のロッテ戦では18得点の大勝も話題となったが、週末のオリックス戦では初物投手相手に3タテを食らうなど、再び打線が苦しんでいる。

【動画】まさに新風!プロ2年目の萩尾が逆転の2号2ランを放ったシーン

 

 チームの課題として4番、岡本和真の後を打つ安定した5番打者が求められている。どうしても岡本が孤立しがちとあって、ほかにも、やや停滞モードとなっているチームの起爆剤となるイキのいい若手が待たれている。

 その意味では13日から今季初昇格となったプロ6年目の内野手、増田陸に期待がかかる。この日、チームは山崎伊織、堀田賢慎、中山礼都を抹消。代わって増田、萩尾匡也を登録した。

 2022年シーズンは69試合に出場、チームには珍しく闘争心をむきだしにするプレースタイルで「ガッツマン」として認識されている。しかし明けた翌23年シーズンは2年ぶりに1軍出場なしと悔しいシーズンとなった。

 左肘内側側副じん帯を損傷するなど故障も影響、巻き返しを期す今季だったが、開幕を2軍で迎え、一時は打率1割台と不振だったが、ここにきて結果を残し始めていた。パンチ力ある打撃で存在感を示したいところ。

 同じく野手の起爆剤として期待がかかるのはこの日、増田とともに再昇格となったプロ2年目の萩尾だ。今季はプロ初の開幕1軍を勝ち取ると4月はプロ初アーチ、同月の14日の広島戦(東京ドーム)でも逆転2ランを放つなど、勢いを示していた。

 しかし5月に入って状態を落としたことで、ファーム調整となっていた。4月の好調時にはシュアな打撃、守備の安定感でも評価を高めていた。元々、慶大時代は三冠王とバランスに優れた選手として知られただけに走攻守すべてにおいて、貢献が求められそうだ。

 交流戦は残り4試合、来週からのリーグ戦再開を見据えても、上げ潮ムードを再度作りたいところではある。呼び寄せた新戦力がチームに光を与えるか。注目となる。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

【関連記事】ファン喜びの悲鳴「貧打の巨人」に29歳助っ人が新加入!「いとしのエリー」は救世主になれるか

【関連記事】「野球ができて楽しいでしょうね」 光る貢献 小林誠司に対して元巨人首脳が漏らした「感慨」のワケ

【関連記事】慶大・清原ジュニア、ドラフト指名が予想される「3つの球団」とは