MVPトリオをはじめ充実した戦力はあるが、現状に満足するべきではないと米メディアは主張する(C)Getty Images メジャーリーグは開幕からおよそ2か月半が過ぎ、ここから夏場の戦いを迎えようとしている。さらに、各チームのトレー…

MVPトリオをはじめ充実した戦力はあるが、現状に満足するべきではないと米メディアは主張する(C)Getty Images

 メジャーリーグは開幕からおよそ2か月半が過ぎ、ここから夏場の戦いを迎えようとしている。さらに、各チームのトレード戦略についての話題が本格化してくるのもこの時期だ。

 今季は7月30日の午後6時(アメリカ東部時間)がトレード期限として設定されており、すでに有力選手のトレードの噂などが聞こえてきている中、米メディア『CLUTCHPOINTS』では、ドジャースの夏の補強についての米識者の見解を伝えている。 

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 現地時間6月10日(日本時間11日)に配信となった記事では、すでにプレーオフが有力視されているヤンキース、フィリーズといったチームがトレードでの補強を行うと予想される一方で、同じくポストシーズンの戦いを見据えるドジャースには、「他の候補チームほど熱心ではないかもしれない」と見込んでいる。

 これは、『ESPN』のバスター・オルニー記者より、すでにドジャースが大型戦力を擁しており、また球団内では必ずしも今季でのワールドシリーズ制覇が「至上命題」と位置付けられていないとする私見が、米国内で報じられ、その声に『CLUTCHPOINTS』が反応したものだ。 

 その上で大谷翔平、山本由伸、タイラー・グラスノーなどが加入した今季の補強を振り返り、「203-24年のオフシーズンは、確かにドジャースにとって史上最高のオフシーズンだった。オオタニ、ヤマモト、グラスノーの獲得は大きな意味を持ち、テオカー・ヘルナンデスの加入も功を奏した。ポジションプレーヤーも投手も層が厚く、優勝争いに加わる準備はかなり整っている」と評した。

 だが同メディアは、「しかし、素晴らしいオフシーズンを過ごしたからといって、ドジャースがトレード期限でのんびりしているのは、才能を増やすために行ったすべての仕事に対する冒涜だろう」と主張。続けて、「彼らのロースターは素晴らしいが完璧ではない」などと論じている。

 さらに、「優勝はオフシーズンに勝ち取るものではない」として、その上で「ドジャースは、チャンピオンシップを確実に獲得するためにできる限り、補強など調整を行うことにプレッシャーを感じるべきだ」と他球団同様、トレード期限までの選手獲得の必要性を説いている。

 果たして、多くの球団とともに、ドジャースがどんな動きをみせるのか。「デッドライン」を迎えるまで、グラウンド外の話題はさらに過熱していくことになりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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