今年3月に開業した福永祐一厩舎が、マーメイドステークス(3歳上牝・GIII・芝2000m)のエーデルブルーメ(牝5)で重賞初制覇を狙う。  福永祐一調教師は騎手時代にJRA通算で2636勝、重賞は160勝、GIは34勝を挙げて、昨年2月…

 今年3月に開業した福永祐一厩舎が、マーメイドステークス(3歳上牝・GIII・芝2000m)のエーデルブルーメ(牝5)で重賞初制覇を狙う。

 福永祐一調教師は騎手時代にJRA通算で2636勝、重賞は160勝、GIは34勝を挙げて、昨年2月に引退。調教師に転身し、今年3月に開業した。ここまでJRA通算で43戦5勝。これは同時開業の調教師では高橋一哉調教師と並ぶ、トップタイの数字となっている(地方交流含む)。また、重賞はこれまで5戦して、アーリントンCのチャンネルトンネルの3着が最高着順だが、人気以上に健闘し、見せ場をつくるケースが目立つ。

 そして今週末のマーメイドSにはエーデルブルーメがスタンバイしている。祖母がビワハイジ、伯母にブエナビスタ、叔母にジョワドヴィーヴルがいる良血馬。3勝クラスで惜敗が続いていたが、転厩初戦だった前走のダイワスカーレットCは中団から鮮やかな差し切り。これまでのジリッぽさが嘘のような、インパクト十分の勝ちっぷりだった。今回は初の重賞チャレンジとなるが、期待の1頭と言える。

 鞍上も前走に続いて川田将雅騎手。騎手時代に福永調教師の盟友であり、ライバルでもあったトップジョッキーが、厩舎に初タイトルを届けるか。勝てば、両者にとって一生忘れられないレースとなるに違いない。