佐藤の好投でチームは連勝を5まで伸ばした(C)産経新聞社 オリックスにまたも楽しみな新星が現れた。 6月10日の巨人戦(東京ドーム)にプロ初先発となったのは佐藤一磨。今月8日に支配下登録されたばかりの育成出身左腕が躍動した姿を見せた…

佐藤の好投でチームは連勝を5まで伸ばした(C)産経新聞社

 オリックスにまたも楽しみな新星が現れた。

 6月10日の巨人戦(東京ドーム)にプロ初先発となったのは佐藤一磨。今月8日に支配下登録されたばかりの育成出身左腕が躍動した姿を見せた。

【動画】育成出身左腕、佐藤が巨人相手に堂々たるピッチングを見せたシーン

 初回、先頭の丸佳浩を遊ゴロに打ち取ると続くエリエ・ヘルナンデスには二塁打を許すも後続を断ち、失点を許さなかった。

 3、4回は先頭に四球を与えるも、落ち着いて投げ、ゾーン内の勝負で打ち取った。5回1安打無失点。育成入団の巨人戦のプロ初登板、初勝利は史上初の快挙となった。身長190センチの長身から繰り出される最速148キロの直球、カーブやフォークも取り交ぜて巨人打線を封じ込めた。

 19年育成ドラフト1位で入団。制球に苦しむ時期もあったが、この日はダイナミックなフォームで球威で押す場面も目立った。チームにとっても2日続けての新星登場は何よりもの朗報となった。宮城大弥、山下舜平大、森友哉など投打の主力に故障や不振が相次ぐ中、8日の試合ではプロ2年目、19歳右腕、斎藤響介が巨人打線を封じ込め、連日の若手の躍動した姿がチームに光を与えている。

 育成出身、5年目にして花開いた苦労人、佐藤の好投には「昨日に続き、ヒーローインタビューで泣いてしまった」「今後が楽しみすぎる!」などSNS上でもファンの間から喜びの声が続々上がった。

 オリックスといえば育成手腕に定評があることでも知られる。めぐってきたチャンスをしっかりものにした大型左腕の今後の活躍も期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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