岐阜県立岐阜商高の創立120周年などを記念した高校野球招待試合が8日、長良川球場(岐阜市)であり、県岐阜商が龍谷大平安(京都)を3対2で破った。 ともに名門で多数のプロ野球選手が輩出。夏の選手権大会では1936年、38年、56年の決勝で対…

 岐阜県立岐阜商高の創立120周年などを記念した高校野球招待試合が8日、長良川球場(岐阜市)であり、県岐阜商が龍谷大平安(京都)を3対2で破った。

 ともに名門で多数のプロ野球選手が輩出。夏の選手権大会では1936年、38年、56年の決勝で対戦し、平安の2勝1敗。甲子園で名勝負を繰り広げた両校を応援しようと、スタンドには朝から多くの観客が詰めかけた。

 試合は龍谷大平安が二回に先制。三回に追いついた県岐阜商は七回、4番坂口路歩選手(2年)の2点適時打で勝ち越した。龍谷大平安は九回に1点差とし、さらに2死二、三塁と逆転の好機を迎えたが、最後は県岐阜商のエース森厳徳投手(3年)に抑えられた。

 県岐阜商の鍛治舎巧監督と龍谷大平安の原田英彦監督はいずれも母校を率いている。試合後、鍛治舎監督は「ずっと交流しているチーム。来ていただいて光栄です。恩を返す意味でも甲子園でまた会えれば」、原田監督は「お互い歴史のあるチーム。いい試合をしたかった。最後は何とか粘れた。生徒はいい経験になりました」と話した。

 試合途中の五回終了時には、97年の夏の甲子園で対戦した龍谷大平安のエース・川口知哉コーチ(元オリックス)と県岐阜商の4番で川口さんから中越え本塁打を放った秋田祥孝さんがグラウンドで対談。川口さんは「あそこまで飛ばされたのは初めて。感心しました」と語り、「あの対戦以来、甲子園では県岐阜商と対戦していない。ぜひ今年は甲子園で」と期待していた。(高原敦)