木の棒を投げて数字の記された棒を倒す、北欧フィンランド生まれのスポーツ「モルック」の教室が8日、三重県伊賀市下友生のしらさぎ運動公園多目的グラウンドであった。ボウリングでもなく、ペタンクでもないチームスポーツに、約40人が挑戦した。 モル…

 木の棒を投げて数字の記された棒を倒す、北欧フィンランド生まれのスポーツ「モルック」の教室が8日、三重県伊賀市下友生のしらさぎ運動公園多目的グラウンドであった。ボウリングでもなく、ペタンクでもないチームスポーツに、約40人が挑戦した。

 モルックは数人のチームによる対戦型スポーツ。数メートル先に立てられた12本の棒「スキットル」を狙って、「モルック」と呼ばれる円柱状の木の棒を下手(したて)で投げる。スキットルには1~12の数字。倒れたスキットルの数字や本数に応じて得点が入り、ちょうど50点になると勝ちだ。お笑いコンビ「さらば青春の光」の森田哲矢さんが日本代表として世界大会に出場し、知名度が上がった。

 国内で広まりつつあるスポーツを普及してほしいと、県レクリエーション協会が同市では初めて開き、応募者や市スポーツ推進委員らが参加した。津市の団体「パーシモン津」のメンバーからルールの説明を受けた後、チームに分かれて対戦し、歓声を上げて楽しんだ。伊賀市レクリエーション協会の中島耕士会長は「子どもから高齢者まで楽しめるし、頭も使う。ぜひ伊賀でも広めたい」と話した。

 一般社団法人日本モルック協会によると、国内で1回でも競技したことのある人口は推計約100万人。公認・友好団体は全国に140以上あり、8月に世界大会が北海道函館市で開かれる。県内では津市、鈴鹿市、志摩市に友好団体がある。(小西孝司)