(8日、プロ野球 オリックス・バファローズ5―0読売ジャイアンツ) 4万人を超える観客に囲まれ、初めて上がった東京ドームのマウンド。19歳のオリックス・バファローズ(オリックス)の斎藤響介(さいとうきょうすけ)は「最初はすごく緊張した」。 …

(8日、プロ野球 オリックス・バファローズ5―0読売ジャイアンツ)

 4万人を超える観客に囲まれ、初めて上がった東京ドームのマウンド。19歳のオリックス・バファローズ(オリックス)の斎藤響介(さいとうきょうすけ)は「最初はすごく緊張した」。

 右腕は特徴の小さなテイクバックから、140キロ台の直球とフォークを思い切りよく投げ込む。巨人の打者にタイミングをあわさせず、ぐいぐい差し込む。

 圧巻は四回。四球と死球で招いた無死一、二塁の危機。

 「強気で頑張った」。

 坂本勇人は外角の147キロの直球で空振り三振に。立岡宗一郎も外角の直球で左飛に。大城卓三には、139キロの落ちる球。バットに当てさせず、三振で切り抜けた。

 5回被安打1、無失点。プロ通算5試合目で手にした初勝利に、「小さい頃テレビで見てた選手とかもすごいいっぱいいたので、勝てたっていうのはうれしい。うれしい気持ちが一番です」と笑った。

 リンゴやスイカが特産品で、自然に恵まれた岩手県滝沢市で育った盛岡中央高出身の2年目。高校時代から150キロを投げる存在として知られた。今季はキャンプから調子がよくなかったが、2軍で自らの投球を見直してチャンスをつかんだ。

 この日は両親が観戦に訪れていたという。「小さい頃から送り迎えをしてくれた」。ウィニングボールは贈る。今年目標だった1勝を挙げたが、浮かれていない。「1勝ずつ積み重ねていきたい」。初々しく話した。(堤之剛)

 頓宮(オ) 2本の2点適時打。「1本目は初球からいけたのがよかった。2本目は追加点になってよかった。勝てたことが一番です」

 グリフィン(巨) 制球が安定せず。5回被安打8、3失点。「守りから攻撃にいい流れを呼び込めなかったことは悔しい」

 ▼佐藤(オ)を支配下登録 オリックスは8日、育成選手の佐藤一磨投手(23)を支配下登録した。背番号93。左投げ左打ち。横浜隼人高から2019年育成ドラフト1位で入団。