力を増している角田。今の走りを続けていれば、いずれチャンスは広がってくるはずだ(C)Getty Images
F1の2024年シーズンは3分の1のスケジュールを消化し、夏場に向けますます盛り上がりをみせてきている。そしてコース上の争いへの注目度が高まる一方で、海外メディアやパドックではすでに来季以降での、各チームの新体制を見据えた話題も飛び交っている。
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そのトピックでは日本人ドライバー角田裕毅も主役の1人だ。姉妹チームであるレッドブルが、来季もマックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレスの陣容で臨むことを発表し、期待が膨らんでいた角田の昇格は可能性が潰えた。だがそれにより、ドライバーキャリアで長くサポートを受けてきたホンダとの繋がりが、さまざまな視点からクローズアップされている。
米メディア『FANSIDED BEYOND THE FLAG』が現地時間6月6日(日本時間7日)、角田の来季以降のシートを予想する特集記事を配信した。2026年よりホンダがパートナーシップを結ぶ、アストン・マーティン入りの可能性について論じている。
その中では、2026年シーズン、同チームへの角田の移籍を有力と見通しており、今後のラインナップについて言及。「フェルナンド・アロンソは先日、アストン・マーティンと2026年までの再契約を結んだ。ランス・ストロールの父ローレンスがチームを所有しているため、息子の離脱の可能性は低いがゼロではない」と主張。続けて、「ホンダはローレンス・ストロールとチームに圧力をかけ、ランスをツノダに交代させるかもしれない」と説いている。
また、「2026年シーズンはまだかなり先の話だが、このような動きは注視すべきだ」と綴っており、さらに、来季での角田のレッドブル昇格の見込みが無くなったことに触れながら、「ツノダとストロールは2024年いっぱいで契約を満了するため、1年早く移籍が実現する可能性もある」とも予想している。
他にも、英メディア『CRASH』でも角田とホンダの関係性に注目しているようだ。「ツノダは、2026年からホンダのエンジンを搭載するアストン・マーティンに目を向けている」と同メディアは見解を示している。
一方で、同サイトでは『Sky Sports』でF1 TVプレゼンターを務める、サイモン・レーゼンビー氏のコメントを紹介しており、レッドブル入りが不可能となった角田に対し、「彼は不運だったが、必ずしもエンジンメーカーを追いかけているわけではないだろう?」と語ったとしている。また同氏は、「自分の運は自分で切り開くものだ。もしエンジンメーカーだけに頼っていたら、彼らが何をするかによって選択肢が限られてしまう。ユウキは、今のままレースを続けるしかない」として、あくまでも1人のドライバーとしてキャリアを積むことを訴えたという。
すでにF1の舞台に登り詰め4年目を迎えている角田。来季以降のシートの行方も含め、ホンダとの繋がりはよりフォーカスされていくことになりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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