パリ五輪の出場が内定している自転車競技(トラック種目)の梶原悠未(ゆうみ)選手(27)ら日本代表3選手の壮行会が6日、静岡県伊豆の国市役所で開かれた。市内在住の選手を応援しようと地元有志が企画したもので、激励のエールや花束を贈られた3選手…

 パリ五輪の出場が内定している自転車競技(トラック種目)の梶原悠未(ゆうみ)選手(27)ら日本代表3選手の壮行会が6日、静岡県伊豆の国市役所で開かれた。市内在住の選手を応援しようと地元有志が企画したもので、激励のエールや花束を贈られた3選手は多くの市民の前で健闘を誓った。

 市役所を訪れたのは、東京五輪・女子オムニアムで銀メダルを獲得した梶原選手をはじめ、垣田真穂選手(19)、池田瑞紀選手(19)の3人。

 東京五輪では、伊豆市の伊豆ベロドロームで自転車競技が有観客で開催された。こうした国際基準の競技施設や険しい山道がある伊豆半島は練習に適していることから、日本代表選手15人全員が伊豆の国市や三島市に住んでいる。

 そのため市民には普段からトップレベルの選手が身近な存在になっている。そこで地元商工会メンバーが「オリンピック選手を応援する有志の会」を立ち上げ、3選手と太田海也選手(24)、中野慎詞選手(24)の市内在住選手の壮行会を開いた。

 東京五輪で自転車競技の日本代表女子選手として初めてメダルを獲得した梶原選手は「東京は銀に終わり、パリで金を取るために3年間で4万キロ走り込んできた。みなさんの応援への感謝の気持ちをパリで表現したい」と意気込みを語った。

 垣田、池田両選手は自転車競技を始めて4~5年で五輪切符をつかんだ。垣田選手は「最高の舞台で最大限の力を発揮したい」、池田選手も「全力を出して勇気と希望を与えるような走りを見せたい」と抱負を語った。(南島信也)