スキーンズの直球を完璧にはじき返した大谷。(C)Getty Images 苦戦を強いられた“怪物ルーキー”を見事に粉砕した。 現地時間6月5日、ドジャースの大谷翔平は、敵地でのパイレーツ戦に「2番・DH」で先発出場。第2打席で今季1…

スキーンズの直球を完璧にはじき返した大谷。(C)Getty Images

 苦戦を強いられた“怪物ルーキー”を見事に粉砕した。

 現地時間6月5日、ドジャースの大谷翔平は、敵地でのパイレーツ戦に「2番・DH」で先発出場。第2打席で今季15本目となる本塁打を放った。

【動画】“怪物新人”スキーンズ撃ち!大谷翔平がバックスクリーンへ15号アーチを放つ

 この日は注目されていた相手先発ポール・スキーンズとの初対戦が実現。怪物と二刀流スターの対峙が見られるとあって会場となったPNCパークにも大勢の観客が詰めかけた。

 そして迎えた第1打席から両雄は真っ向勝負を見せる。昨年のア・リーグ本塁打王に対して、昨年のドラフト全体1位指名の“超”有望株は、なんと全球4シーム、それも全球100マイル(約160.9キロ)を超えるスピードボールで挑戦。たった2球で追い込むと、最後は外角高めへの100.8マイル(約162.8キロ)の剛速球で空振り三振に仕留めた。

 直球を仕留めきれずに苦虫を噛み潰したような表情でベンチに下がっていった大谷。しかし、偉才もやられてばかりでは終わらない。

 チームが0-7と大差をつけられて迎えた3回の第2打席。2死一塁で打席に立った大谷はチェンジアップを織り交ぜた多彩な攻めに動じずにフルカウントまで粘ると、6球目に投じられた真ん中高めへの100.1マイル(約161キロ)の4シームを強振。センター方向に高々と舞い上がった打球は、速度105.6マイル(約170キロ)でみるみるうちに飛距離を伸ばし、センターバックスクリーンに着弾した。

 メジャー屈指の実力を持つ2人の手に汗握る好勝負に米識者たちも沸き返っている。ドジャースの専門サイト『Dodgers Nation』のノア・カマラス記者は自身のXで「ショウヘイ・オオタニがスキーンズにリベンジを果たした。なんて勝負だ」と強調。さらに「オオタニはスキーンズの速球に非常に素早く適応した」とも絶賛した。

 なお、大谷は5回に迎えた第3打席にもスキーンズの投じた98.1マイル(約157.8キロ)の4シームをはじき返して右前安打を記録。メジャーで異彩を放つ“怪物”を見事に攻略してみせている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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