偉大な父に6年ぶりの5勝目を届けるか。ディープインパクト産駒はエプソムカップ(3歳上・GIII・芝1800m)で種牡馬別最多の4勝を挙げているが、今年もトゥデイイズザデイ(牡5、栗東・池江泰寿厩舎)など、大挙5頭がエントリーしてきた。 …

 偉大な父に6年ぶりの5勝目を届けるか。ディープインパクト産駒はエプソムカップ(3歳上・GIII・芝1800m)で種牡馬別最多の4勝を挙げているが、今年もトゥデイイズザデイ(牡5、栗東・池江泰寿厩舎)など、大挙5頭がエントリーしてきた。

 これまでディープインパクト産駒はエプソムCに延べ39頭が出走。12年にトーセンレーヴ、14年にディサイファ、15年にエイシンヒカリ、18年にサトノアーサーが勝利するなど、[4-4-3-28]の好成績を収めている。19年以降の近5回は勝利に手が届いていないが、21年はサトノフラッグが2着、ファルコニアが3着。昨年は3頭出走で、いずれも2桁人気ながら、レクセランスの4着を筆頭にいずれも1桁着順で駆けている。それだけにレース相性がいいことは間違いない。

 今年の大将格はトゥデイイズザデイだ。昇級戦だった前走の谷川岳Sは9カ月ぶりだったが、中団前から渋太く伸びて2着を確保。今回は21年の京都2歳S(6着)以来の重賞挑戦となるが、立ち回り一つでチャンスがあるだろう。また、2勝クラスと3勝クラスを連勝中のサイルーン(セ5、美浦・堀宣行厩舎)、今回と同舞台だった昨秋の毎日王冠で0秒4差の6着に健闘したノースザワールド(牡6、美浦・斎藤誠厩舎)も侮れない存在となる。

 父の記録を伸ばす5勝目、さらには12年、15年に続いて3回目のワンツーフィニッシュとなるか。ディープインパクトの孫のレーベンスティールが強敵となるが、是非とも直仔の意地を見せてほしい。